DJとらやんを表現するのに最も適切な言葉とは
Radio Star Audition vol.2 【FINAL】
開催日: 2021/05/29
彼を表現するのに最も適切な言葉を考えていた。
「ラジオばか」
少し下品な表現なのかもしれない。でも実際に僕の頭には、もっともっと下品であぶない言葉がたくさん思い浮かんでいた。その中で一番上品で丁寧な言葉を選んだとしても「ばか」という下品な表現になってしまうのだ。
彼との出会いは2年前に大阪は堺市で行われたフリーの野外フェスだった。彼がDJをつとめるラジオ番組に僕らのバンドの曲のリクエストがあったとのことで興味をもった彼はなんと!僕らのバンドのLIVEを見に来てくれたのだ。
初対面のあと、喫煙所で休憩中に彼と話すことになった。「あっ、この人タバコ吸うんやー」その時点で大体の喫煙者同士には口にはだせない妙な仲間意識が芽生える。まさに喫煙所あるある。
慣れていなければとても耐えることのできない煙たい空気が充満するなかで、少しラジオの話をフッてみた。最初は少し距離をとりながら相手の実力みたいなものを確認していた。僕がいつもやる戦法だ。
正直、僕もかなりのラジオ好きである。いや、かなりのラジオ好きだと思っていた。彼に会って彼の話を聞くまでは。(まぁマジでかなり好きなんは好きなんですよ。笑笑)
ラジオ好き特有の嗅覚が、こういっていた。「こいつはヤバい、逃げろ!」いわゆるニュータイプの「あの音」がなったのを今でも覚えている。
こんなやつほんまにおるんや・・・
それ以来、僕はあまりラジオに詳しいとかラジオに命をかけてるとか大声では言わなくなった。言えなくなったのだ。
一応、僕のラジオに対する情熱みたいなものはしっかりと彼にも伝わっていたらしく、今では僕らは彼が管理人をつとめるインターネットラジオ局「Sound Up Station NFRS」にてラジオ番組を持たせてもらっている。「HUNGRY WITCHのペコラジオ」(宣伝・・・笑)よろしくお願いします!
彼との出会いから今まではこんなところ。
ではつづいて彼が「ラジオばか」である。3つの理由をまとめてみたので見てほしい。
1.ラジオの知識、えげつない
彼はだいたいのラジオ番組を聴いている。古いのから新しいのまで。お昼のから深夜のまで。音楽からトークまで。ミュージシャン、アナウンサー、アイドル、芸人、声優まで。現代ならそんな人も多いだろう。でも彼の時代にスマートフォンやradikoなんてものなかったはずだ。多分ごはんを食べる、用を足す、寝る。以外の時間はすべてラジオに費やしてたのではないか。と推測する。
2.全部自分でやる
DJとらやんというからには、DJが本職だ。しかし、彼の生放送の番組は、構成、演出、選曲、ミキシング、音楽・SE再生、タイムキープ、演者への取材等。すべて一人で行っている。これらすべてをこなしながらDJも同時に行っているのだ。またSound Up Station NFRSで放送されている収録番組に関しては編集も彼が行っているのだ。僕らの番組も彼がキューをふり編集まですべて行ってくれている。
あと、もう一つ彼がラジオが好きすぎて自分でやってしまったことがある。なんと彼、
自分でスタジオを作ってしまった
のだ。大阪は天下茶屋の古いアパートの一室を改装し、そこをスタジオにしている。そのスタジオがまさにSound Up Station NFRSの正体なのだ。僕も度々収録で訪れるのだが、その完成度がものすごいのだ。
っていうか、これはもうラジオ好きすぎてとかまったく関係ない。普通に器用すぎるだけなのだ。ラジオとか関係なしで、DIY関連の雑誌やウェブサイト、それどころか有吉ゼミのクルーがいつ取材に訪れてもおかしくないぐらいなのだ。ラジオ好きだから全財産をかけてスタジオを設立した。とかではない。ラジオが好きすぎてスタジオを作ってしまったのだ。もうそれはヒロミがやることなのだ。
3.DJに対しての熱意
上記のとおり知識、技術。これはもうホントにすごい。だが結局、一番すごいのは彼が持っているDJをやることへの熱意だ。自分が大好きなDJを全力で楽しんでいることはもちろん、リスナーへの気遣い、アーティストへの尊敬の気持ちも決して欠かしていない。ほかのDJさんに対する気遣いや尊敬の気持ちもとても感じられる。本当にDJをすることが大好きなんだ。自分がどうやっていけばもっとリスナーに楽しんでもらえるか、もっと曲をよく聴いてもらえるか、を常に考えている。それがそばで見ていてビシビシ伝わってくる。その熱意があるから、そしてリスナーはもちろんいろいろな人への気遣いがあるからこそ、彼のまわりには人間が、寄ってくる。本当にいい人間ばかりが。敗者復活戦での彼の勝利がそれを物語っているのだ。
いかがだろうか?彼を表現する言葉がほかに見つかっただろうか?どれも下品なことばになってしまってはいないだろうか?「ばか」が一番マシだと思えてこないだろうか?そう、それぐらい彼はヤバいのだ。
レポートを書いているうちに気づいたことがある。
彼はもう「ばか」なんてものをとっくに通り越しているのではないかと。
もうこの人、自分の意思でラジオ好きになったんとちがうんちゃうか?と。
何かにとりつかれたようにラジオを愛する彼は
「ラジオに呪われた男」
なのではないだろうか?
もう教会に行ってお布施を払うか、まほうつかいにシャナクを唱えてもらわないとなおらないのだ。
「ラジオに愛された男」なんていいものではない、もうあれは呪われちゃっている。
どく とか ねむり と同じ、状態異常なのだ。
でも、それは凄いカッコいいことだとおもう。神様が自分の化身を選ぶように彼も悪魔から呪っても大丈夫なタフなやつとして選ばれたのだ。悪魔に選ばれるってなんだかカッコいいやん。
Radio Star Audition 決勝戦にて・・・
「ラジオに呪われた男」DJとらやんがなにかとんでもない奇跡をおこしてくれるはずだ。
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