Acappella Grand Slam コロシアムリーグ全国決勝のページを見ていて、その出演者一覧から興味本位でいろんなグループの情報を見ていたのですが、そこで目に留まったのが「(鼓動をとめる前に)」という名前でした。まず名前のインパクトが強くて、「どんな歌を届ける人たちなんだろう」と気になって、動画を探して聴いてみました。そしたら、最初の数秒で心を掴まれてしまいました。素人の自分でも、なんだか胸の奥がぎゅっとなるような感覚があって、思わず最後まで聴き入ってしまいました。

イベント詳細から飛んできただけだったのに、「さすが全国決勝だ…」と思わせられるほど、どのグループも本当にレベルが高くて、声の重なりや表現の仕方が洗練されていて驚きました。アカペラの番組は普段からよく見る方ですが、それでもここに出ているグループは“全国決勝に残った人たちの音”だなとすぐに分かるクオリティでした。ひとつひとつのグループに魅力があって、映像を見ながら「この人たちの声の混ざり方好きだな」「このアレンジかっこいいな」と思いながら聴いていたのですが、その中でも一番心に響いたのが「(鼓動をとめる前に)」さんでした。

ただ綺麗に歌っているだけじゃなくて、言葉を届けようとする強さがあって、歌と気持ちが真っ直ぐ飛んでくるように感じました。ハーモニーも温かさと切なさが同時にあるような独特の響きで、何度も聴き返したくなる魅力があります。名古屋アカペラサークルJP-act所属の3,4回生バンドと知って、学生の方たちがここまで人の心に刺さる表現を作り上げていることに感動しました。

グループ紹介文の「拝啓、生きることをやめたい貴方へ。その鼓動をとめる前に、私たちの歌を聴いてほしい。」という言葉もすごく印象に残りました。重いテーマなのに、優しさがあって、歌と同じく心にまっすぐ届く言葉だと思います。

全国決勝という大きな舞台で、どんな歌を響かせてくれるのか、とても楽しみです。初めて知ったグループなのに、気づいたら一番応援したくなっていました。素晴らしいステージになりますように。応援しています。