「sonar-u community」の「101」というバンドのインタビュー、拝見しました。

私は元々吹奏楽部でアンサンブルをやっていたので、バンドという形態にも非常に興味があります。101、楽曲を聴きましたが、ボーカルの原さん、とんでもない音域ですね。あのハイトーンでピッチがぶれないのは、かなりの技術だと思います。

インタビューのテーマが「迷いや葛藤」ということで、これはアンサンブルをやる上でも常に付きまとう問題ですね。

非常に興味深かったのが、メンバー間の「バランス」です。 ボーカルの原さんが「葛藤ばかり」の芸術家タイプであるのに対し、ベースのジャッキーさんが「（葛藤は）一切ない」と即答された場面。 これは、アンサンブルにおいて非常に重要な要素だと思います。全員が原さんのように繊細だと、少しのズレで空中分解しかねません。ジャッキーさんのように、リズム隊として「どっしり」と音楽そのものを楽しむ存在がいるからこそ、原さんのようなボーカルが安心して歌える。吹奏楽で言えば、繊細な木管楽器と、それを支える金管楽器や打楽器の関係に似ていますね。

ベースの加入経緯が「あいてたベースに滑り込む」というのも、部活のパート決めみたいで微笑ましかったです（笑）。

ただ、私が一番気になったのは「ドラムが募集中」という点です。 吹奏楽で言えば、打楽器（パーカッション）が丸々いないようなもの。バンドというアンサンブルにおいて、リズムの土台であるドラムが不在というのは、致命的な状態と言えます。 ベースのジャッキーさんがどれだけ正確なリズムを刻んでも、ドラムがいなければ曲の推進力や抑揚は生まれません。 [Alexandros] バンド]のような疾走感のあるロックをやる上で、ドラムの役割は絶対的です。

早く正式なドラマーが見つかり、完全な編成での「アンサンブル」が聴けることを願っています。