全国決勝のステージで、いちばん心に残ったのが Monologue. のパフォーマンスでした。正直に言うと、私はまだ中学生で、恋とか失恋とかを全部ちゃんと分かっているわけではありません。でも、Monologue.の歌を聴いたとき、「これは大切な気持ちの歌なんだな」というのが自然と伝わってきました。

懐かしの名曲に乗せて歌われる「忘れられない恋の記憶」は、派手な演出がなくても、声だけで空気を変えていて、会場が一気に静かになったのを覚えています。みんなが歌に集中していて、音が終わるまで誰も動かない感じがして、「今、特別な時間なんだな」と思いました。アカペラだからこそ、歌詞や声の一つ一つがすごく近く感じられました。

特に印象に残ったのは、感情の込め方です。大きく叫ぶわけでもなく、無理に盛り上げるわけでもないのに、胸の奥がじんわりする感じがありました。中学生の私でも、「この歌、なんか切ない」「大切な思い出なんだろうな」と感じられて、音楽って年齢関係なく気持ちを伝えられるんだと思いました。

全国決勝というすごい舞台で、Monologue.は自分たちの世界観を崩さず、落ち着いた雰囲気のまま最後まで歌い切っていて、本当にかっこよかったです。派手さよりも気持ちを大事にしているところが印象的で、「歌って、こんなふうに心に残るんだ」と初めて強く感じました。今でも思い出すと、あのメロディと空気感がよみがえってきます。