今宵はフォルモーントさん

あなたたちの音楽に出会った時の感動は、今でも忘れられない。歌声が空気に溶けていくような、そして聴く人の心を静かに満たしてくれるようなそのサウンドは、大学の名前や肩書きを越えて「美しい物語」を感じさせる。そして何より、4年生同期でこの舞台まで挑戦し続けてきた姿は、とても尊い。

今回のAcappella Grand Slam コロシアムリーグ 全国決勝（バラード部門）という大きな舞台。そこに立つということは、ただの挑戦ではなく、これまで歩んできたすべての時間と努力が結晶する瞬間だと思う。アカペラという表現は、声だけで世界を作るという難しさがある。

でもあなたたちはその難しさを、ひとつひとつ丁寧に乗り越えて、ついにここまで辿り着いた。その姿は、本当に素晴らしい。

あなたたちの演奏を聴くたびに感じるのは、音そのものの美しさだけじゃなくて、「物語のある歌声」。メンバー同士が築いた絆、声の重なり、空間を満たす言葉と感情、それら全てが一体となって、聴く人の心の奥深くに残る。満月の夜、澄んだ空に浮かぶ月明かりのように、その音楽は静かに、でも確実に、聴く人の心に光を灯す。そんな素敵な力を持っている。

結果はどうであれ、あなたたちの挑戦はたくさんの人に響いている。私もその一人として、胸が熱くなる想いでいつも応援している。　　

ライブの動画を待ち受け画面にしているファンもいるし、Mudiaであなたたちを知って投票している人もたくさんいるはず。みんな君たちの歌声に励まされ、元気をもらっている。本番ではその音をもっと自由に、大胆に、そしてまっすぐ届けてほしい。フォルモーントの歌声は必ず誰かの心に深く届くよ。全国決勝、心から応援している！