2012年の結成から今日に至るまで、14年という気の遠くなるような年月を、止まることなく自分たちの信じるロックに捧げ続けてきた皆さんの歩みは、一人の大人として、そして同じように社会の中で戦い続けてきた一人の人間として、深い敬意を表さずにはいられません。

結成から現在に至るまでの長い月日の中で、音楽シーンは目まぐるしく変化してきました。その荒波の中で、Blank.という場所を守り抜き、自分たちの音を磨き続けてきたことは、並大抵の覚悟では成し得なかったはずです。継続することの難しさを知る大人だからこそ、彼らが積み重ねてきた一分一秒の重みが、今や圧倒的な説得力となってその一音一音に宿っていることが分かります。長く続けてきたからこそ辿り着ける境地、そして熟成されたバンドアンサンブルは、聴く者の心を一瞬で捉え、揺さぶる強固な力を持っています。

Blank.の最大の武器であるツインボーカルというスタイルについても、特筆すべき魅力があります。二つの異なる個性が重なり合い、時に激しく火花を散らし、時に寄り添うように響くそのハーモニーは、まさにBlank.にしか描けない特別な物語です。一人では到達できない高みへ、二人だからこそ、そしてこの不動のメンバーだからこそ辿り着ける音楽の深み。それは、長年共に歩んできた者同士の強固な信頼関係という「絆」の証明であり、その美しさはライブという空間で最も鮮やかに輝きを放ちます。

ガムフェスという多くのアーティストが集う祭典において、Blank.が放つロックの熱量は、会場に集う人々の心に深く、熱く突き刺さることでしょう。彼らの楽曲に込められたメッセージには、ただ激しいだけではない、大人としての哀愁や、泥臭い現実を生き抜くための確かな希望が混ざり合っています。その響きは、日々の生活の中で葛藤し、それでも前を向こうとする私たちの背中を、力強く押してくれるはずです。

2012年に灯された情熱の火を、一度も絶やすことなく燃やし続けてきたBlank.。これまでの14年間という長い時間をかけて熟成させてきた最高のロックを、この大きなステージで爆発させてくれることを確信しています。これまでの歩みすべてが正しかったことを証明するような、集大成にして最新のパフォーマンスを期待しております。Blank.の皆さん、ガムフェスのステージが皆さんの新たな伝説の幕開けとなるよう、心より、そして全力で熱く応援させていただきます！頑張ってください！