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心に寄り添うグルーヴ

ONLINE SAITO.Q.

【sonar-u community】40歳からの音楽と大冒険【ゲスト:SAITO.Q.】

開催日: 2025/09/29

SAITO.Q.さんの音楽を聴いたときにまず感じるのは「耳にすっと入る心地よさ」と「言葉のリアルさ」の両立です。数々の楽曲にはブラックミュージック的なグルーヴがベースにあって、リズムに合わせて自然に身体が揺れるような軽やかさがあります。でも、それだけで終わらないのがらしいところ。歌詞をよく聴くと、日常の迷いや不安、ちょっとした幸福感までがそのまま切り取られていて、「あ、これ自分にもある感情だ」と共感できる瞬間が散りばめられているんです。


 


しっとりとしたトラックに乗せて歌う曲では、弱さや正直さがそのまま滲み出ていて、聴いているこちらも素直になれるような気がする。一方で、アップテンポな曲やビートを強調した曲では、ライブ会場で思わず手を叩いてしまうような一体感を生み出す。どちらも振り幅が大きいのに、ちゃんと「これがSAITO.Q.の音だ」と感じられる一貫性があるのがすごいです。


 


また、SAITO.Q.さんの魅力はライブや路上パフォーマンスにも表れています。SNSやnoteで発信されている路上ライブの体験談を読むと、うまくいかないことや緊張感まで赤裸々に書かれていて、そのリアルさに心を打たれました。実際のライブでも、歌声や表情にその人間らしさが強く出ていて、派手さよりも「伝えたい」という気持ちが観客に届くんです。立ち止まってくれる人が一人でもいれば、その瞬間を大切にする姿勢が感じられるのも魅力的。


 


さらに、オーディションやイベントに挑戦して自分の音楽を大きな場所に届けようとする姿も見逃せません。渋谷のスクランブル交差点ビジョンに自分の音楽を流す機会を狙って挑戦する姿勢には、「この人は本気で音楽を広げたいんだな」と心を動かされます。


 


ジャンルにとらわれない自由さと、人間らしいリアルさの融合。聴けば気持ちが軽くなるのに、同時に自分の心も覗き込まれるような感覚が残る。初めて聴いた人でも「あ、なんかまた聴きたい」と自然に思えるのは、彼の音楽がただの娯楽以上に“人に寄り添うもの”だからだと思います。

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