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新宿 Live Freak【東京】 KIS Sound Studio Official Band

OTONOVA 2026【ライブハウス枠】セミファイナルB

開催日: 2025/12/27

 



まず印象的なのは、13歳のボーカルAsukaさんが紡ぐ言葉のまっすぐさです。年齢という数字だけを見れば若さが先に立ちますが、その歌声や言葉には、背伸びではない“今この瞬間の感情”が確かに息づいているように感じます。
大人になると、つい言葉を選び過ぎたり、感情に蓋をしたりしてしまうものですが、Asukaさんの表現には、そうした迷いの前段階にある純度の高い思いが残されていて、聴く側の心を自然と開かせてくれます。


そこに重なるShigeru Kanaiさんのギターは実に多彩で、楽曲ごとに異なる景色を描き出しているようです。音色の選び方や間の取り方からは、長年音楽と向き合ってきた経験と、若い表現者をしっかり支えようとする包容力が伝わってきます。さらにHidemasa Kondoさんのキーボードとサウンドプロデュースが加わることで、楽曲全体に奥行きと物語性が生まれ、バンドとしての世界観がより立体的に感じられます。


代表曲である「The Blue Sky, I saw」は、小説をテーマにしているという背景もあり、音楽と言葉、物語が交差する独自の魅力を持った楽曲だと感じます。また、「未来地図」や「ナツノセイカイ」といった青春を感じさせる楽曲には、聴く人それぞれの記憶や希望を重ね合わせる余白があり、世代を超えて共感を呼ぶ力があります。


KIS Sound Studio Official Bandが目指している、音楽・文学・地域文化・国際交流をつなぐ「場」の創造という姿勢も、今の時代にとても意義深いものです。音楽を単なる娯楽で終わらせず、人と人、想いと想いを結びつける手段として大切にしていることが、演奏の端々から感じ取れます。


セミファイナルという大きな舞台は、きっと緊張もあるでしょう。しかし、これまで積み重ねてきた日々と、今この瞬間の等身大の音楽を信じて臨めば、その想いは必ず届くはずです。世代を超えて心を動かすKIS Sound Studio Official Bandの挑戦を、年長の一人として静かに、そして力強く応援しています。

投稿者

ルフィ

2025/12/15 17:59

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