先日、「歌降る夜 vol.7」というオンライン配信を拝見しました。本当に、便利な世の中になったものだと心から感謝しております。 私が住んでいる地域には、こういう「ライブハウス」というもの自体がほとんどありません。あっても、地元のカラオケ大会が開かれるような公民館のホールくらいで…（笑）。 ですから、配信で映し出された「池尻大橋#chord_」という会場を見た時、まずその美しさに息を呑みました。「うわぁ、東京はいいなぁ…」と、思わず声が出たほどです。照明がキラキラしていて、ステージもすごく洗練されていて。こんな素敵な場所で音楽を聴けるなんて、それだけで夢のような時間だろうな、と羨ましくなりました。

そんな東京の、最先端のステージを、まさか地方の自宅で、お茶を飲みながら見られるなんて。本当に、ありがたい時代です。

今回は「未来の歌姫」特集ということで、すずきゆいさん、NAO ANNO(安納なお)さん、祈世麻里さん、ayakaLABOさん、姫野香織さん、虹空ひなたさんと、たくさんの女性シンガーの方が出演されていました。 どの方も、本当に歌声が綺麗で…。アコースティックギター一本や、ピアノの伴奏だけで、あんなにも深く、豊かに歌い上げられるものかと感心しきりでした。

女性シンガー特有の、優しくて繊細な歌声が、日々の家事やあれこれで少し疲れていた心に、じんわりと染み渡っていくようでした。 特に、歌詞の一つひとつを、まるで大切な手紙を読むかのように丁寧に歌われている姿に、胸を打たれました。都会の真ん中で、こんなにも純粋に「歌」を届けようとしている若い方々がいる。その事実が、なんだかとても嬉しくて。

「どこにでも探せばこういった素敵なステージがある」とありましたが、私たち地方に住む者にとっては、探しても「ない」のが現実です。だからこそ、こうしてオンラインで「見せてくれる」ことが、どれほど貴重でありがたいことか。 まさに「歌が降る」というタイトル通り、東京の夜空から、遠く離れた私の部屋まで、たくさんの美しい歌声が降ってきたような、本当に夢のような時間でした。素敵なイベントを届けてくださり、ありがとうございました。