2次予選通過、おめでとうございます。
なるとしさんの名前を見たとき、正直「やっぱりな」と思いました。それくらい、これまで積み上げてきた歩みが、音楽の説得力としてはっきり表れとるからです。

生きづらさを歌う、という言葉は簡単じゃけど、それを本当に自分の言葉として歌える人は多くありません。診断を受け、思い描いていた人生から一度降りる決断をし、自分自身と向き合い続ける。その過程は、きっと孤独で、しんどくて、逃げたくなる瞬間も多かったはずです。それでも音楽を選び、言葉にして、誰かに手渡す道を選んだ。その覚悟が、なるとしさんの歌にはちゃんと刻まれとります。

ライブの規模が少しずつ大きくなっていることは、ただの数字の成長じゃないと思います。歌が届く人数が増えた、というより、「共感できる居場所」が広がっとる感覚に近い。なるとしさんの歌を必要としとる人が、それだけ多いということじゃと思います。

誰かを勇気づけようとして無理に強がらない。自分の弱さを否定せず、そこから見えた景色をそのまま差し出す。その姿勢は、今の時代だからこそ、ものすごく価値があります。2次予選通過は、その在り方が正しかったという一つの答えじゃと思います。この先も、自分の歩幅で、自分の言葉で、歌い続けてください。応援しとる人間は、もう十分すぎるほどおるけぇね。