なるとしさんは音楽を通じて誰に何を伝えたいのか
【セミファイナル Bブロック】OTONOVA2026 (オンライン枠)
開催日: 2025/12/20
なるとしさんがセミファイナルで披露した『もういいよ』は、彼がソロミュージシャンとして初めて創った作品だ。学生時代にサビを思い付き、それを10年近く温め続けてようやく陽の目を見ることになったという。
しかも、今回投稿されたのは、今年7月に渋谷WWWで開催したワンマンライブ『HOPE』において、初めてバンド形式で演奏されたバージョンであり、更にそのMCを含むフル尺公開も今回が初めてである。それだけでも必見必聴だ。
なるとしさんは、現在こそキャリアコーチ活動と音楽活動で活躍して、多くの仲間やコーチング受講者、ファンに恵まれているが、過去にはご自身の精神疾患、学生時代のいじめ被害、大手企業の休職・退職など、様々な挫折や喪失体験を経ており、それを隠すことなく公表している。それはなぜか。
なるとしさんと同じような苦しみを抱えている人は世の中に大勢いる。心の病や周辺環境による人間関係上のトラブル。自分の適性ややりたいことと仕事や進路とのミスマッチによる無力感。人生での目標や希望を見出せないまま生きることでの葛藤や虚無感。
なるとしさんは、そんな人々が目指し進むべき道や希望の光を自らの力で見つけ出せるよう、コーチングにおいてもライブにおいても、そっと相手に寄り添い、心の奥に隠れている本当の思いを引き出してくれる。そのとき、なるとしさんの過去の辛く苦しい実体験が生きてくるのだ。
それでもなお、人生においては全てが自分の希望どおり、計画どおりになることは少ない。時には大きな障壁にぶつかって挫折したり、夢や目標を諦めたり、大切なものを手放したり、誰かからの期待に背いたりしなければならないこともある。
そんな時、なるとしさんの『もういいよ』は、強烈なフレーズと物悲しいメロディに彼の真っ直ぐな声を乗せて、挫折すること/手放すこと/諦めること/背くことが「決して悪や失敗ではない」「自分を無意識のうちに縛りつけ抑圧しているものを投げ捨ててしまってよい」「そこから初めて生まれてくる真理や新たな価値がある」と気付かせてくれるのだ。
だから、自分の生き方に悩んでいる人、八方塞がり感を感じている人、生きることの辛さや苦しさを抱き続けている人…そんな人々に、なるとしさんの『もういいよ』が届いてほしいと真に願っている。
レビューやコメントを投稿するとギフトがもらえる!
ログインしてコメントする



はるみ863
No.2356361
素敵なレポートありがとうございます♪
最後まで一緒に応援しましょう!