Marchさんのセミファイナル、応援しています。

演奏が始まって数分で、見ておかないといけないバンドだと思わされました。

群馬県発のスリーピースという情報以上に、3人の立ち方や楽器の構え方に無駄がなく、必要なことだけをやっている印象がありました。
曲が進むにつれて、音の数や派手さではなく、積み重ねてきた時間が自然に伝わってきます。

演奏中、視線を合わせる場面も多くはないのに、ズレを感じないところが印象的でした。

特に良いなと感じたのは、力を入れるところと抜くところの判断が的確な点です。

最初から最後まで全力で押すのではなく、余白を残したまま進んでいく曲構成が、結果的に聴き手の集中を切らさない形になっていました。

見た目について触れるなら、確かに目を引く存在感があります。ただ、それが主役になっていないところが好印象でした。演奏が始まれば、自然と音に意識が向かい、見た目は「あとから思い出す要素」になる。これはライブバンドとして、とても健全だと思います。

セミファイナルという場でも、過剰に気負わず、今まで積み上げてきたやり方をそのまま出してほしいです。

Marchさんには、その選択をしても成立する強さがあると感じています。