今回のプロジェクト「Make a Story」シリーズの中で行われる企画、『アーティスト戦略会議～「OLシンガーソングライターが音楽を続けていくには」』 の開催が発表されました。このタイトルに出会った瞬間から、私は強い好奇心を抱きました。ストーリーを作り、音楽活動を続けるための戦略を議論するという視点が、番組に独自の深みを与えているように感じます。

ゲストの えもこ さんについても、大変興味深いです。Mudiaの出演者情報によれば、えもこさん（“ねここ”としての名義も見られるようです）は、ギター（時にピアノ） の弾き語りをベースに、洋楽・邦楽を幅広くカバーされ、さらにバラードやR&B、ミュージカル調の表現も得意とされているそうです。

 その表現の幅広さと、帰国子女で日英バイリンガルという背景も含めて、どのように自身の「物語＝ストーリー」を音楽で語ってこられたのか、ぜひ深く伺いたいと思います。

特に期待しているのは、えもこさんが制作されてきたオリジナル楽曲（例：「若紫」のような世界観を感じさせる曲を既に発表されている可能性を想像しています）および、さまざまなカバー曲に対するアプローチ、解釈の仕方です。「若紫（わかむらさき）」という言葉には、移ろいや繊細さ、内面性と深みを感じさせる響きがあり、もしえもこさんのオリジナル曲の中にそのようなテーマ性や詩的世界が現れていれば、番組内でその制作背景や意味を聞けると嬉しいです。また、カバー曲をどのように自分の色に染めていくか――オリジナルとの対比や、編曲・歌い回しの選択、歌詞翻訳（英語・日本語をまたぐ）など――そうした技術的・思想的な部分にも触れてくれるのではないかと期待しています。

この番組は、MCであるソナーユージ氏とガリバー宇田川氏が、アーティスト支援・戦略の観点からアイデアを出すスタイルとのことです。

 私は、番組が進むにつれて、えもこさん自身の「音楽を続けていく戦略」や、OLという勤務形態との両立、自らのストーリーをどう武器化するかという部分に深く迫る展開になると考えています。また、MCのお二人がどう論点を引き出すか、質問をどう展開していくか、えもこさんがどのように返していくか、そのコミュニケーションにもワクワクしています。オリジナルとカバーの行き来、英語と日本語との往還性、そして実践的な戦略論まで、幅広く語られることを期待しています。

当日配信後には、ぜひこの報告をベースに、感想や学びをまとめたいと思います。司会者のお話、えもこさんの深い語り、そして番組構成そのものがどのように「Make a Story」を体現するか、本当に楽しみにしています。