私の心を強く惹きつけたのが「植西陽都」さんという方でした。 彼（でしょうか？）のInstagramを拝見したところ、公園のような場所で弾き語りをされている動画がありました。曲名は「君と地図のない旅へ」。 まさに、声とギター一本だけという、最小編成のアンサンブルです。 動画からは、撮影している夜空の寒そうな空気まで伝わってくるようでしたが、それとは全く対照的に、植西さんの「声」と「メロディ」には、焚き火のような不思議な「暖かみ」がありました。 こういう「音色」は、技術だけでは出せない、その人が持って生まれた「楽器」そのものの魅力ですね。 寒空の下、その暖かな声とギターのアルペジオが静かに響く様子は、本当に美しく、聴いているこちらの心までしっとりと温めてくれるようでした。派手な演奏ではありませんが、こういう確かな魅力を持った音楽に出会えると、本当に嬉しくなります。

そして、もう一方、このA-1ブロックで注目しているのが「アユム」さんです。 アユムさんの曲も、しんみりと美しい、ピアノを基調としたバラードでした。 何より驚いたのが、そのミュージックビデオのクオリティです。 これはもう、プロの方（もし違ったらごめんなさい）が作られたとしか思えない、素晴らしい映像美でした。 全体的に「暗さ」を基調としながらも、光の使い方が非常に巧みで、決して絶望的ではなく、どこかに「一筋の希望」が見えるような演出。 その映像が、アユムさんの美しいバラードと完璧に調和している。 吹奏楽でも、曲のイメージに合わせた照明演出などがありますが、まさに映像と音楽が完璧な「アンサンブル」を奏でている状態ですね。 植西陽都さんのような「生」の弾き語りの魅力と、アユムさんのような「作り込まれた」映像美の魅力。 このA-1ブロックは、非常にレベルの高い戦いになりそうで、今から本当に楽しみです。