「俺たちにはまだデビューアルバムがある」。このメインテーマを目にした瞬間、胸の奥が熱くなるのを感じました。成瀬ロイヤルさんが発する言葉と音には、酸いも甘いも噛み分けた大人にしか出せない、凄まじい説得力が宿っています。

40歳から音楽を始めるということ。そこには、10代や20代の初期衝動とはまた違う、重みのある「覚悟」が必要です。プロフィールにある「仕事家庭モロモロあるけど〜それでもバンドをやるんだよ！」という一文は、現代社会を戦う全ての大人たちにとって、最高の共感であり、救いでもあります。 背負うものがあるからこそ、その音は深く、重く、そして何よりも切実です。成瀬ロイヤルさんのステージは、単なる趣味の延長ではなく、人生そのものを肯定するための「戦い」なのだと感じさせられます。

さらに驚くべきは、大人気音楽マンガ『シオリエクスペリエンス』の原作者である町田一八氏が、「コンソメ」としてベースで参加されているという事実です。「ジミ・ヘンドリックスが27歳で死んでから、俺の人生は始まった」という劇中の名セリフさながら、現実の世界で「遅咲きの青春」を体現しているこのバンドの物語性には、震えるほどのワクワクを覚えます。 マンガの中で描かれる「ジャック・イン（魂の接続）」が、まさにこの成瀬ロイヤルのステージで起きている。その奇跡のような瞬間を目撃できるのは、リスナーにとってこの上ない喜びです。

オンラインという枠組みを越えて、彼らの熱量は画面を突き破ってくるはずです。技術やキャリアを凌駕する「まだこれから！」という飢えた精神性。若者に負けない、いや、若者には決して真似できない「大人の本気」が、セミファイナルBブロックを熱狂の渦に巻き込むことを確信しています。

成瀬ロイヤルさん、そしてコンソメさん。 あなたがたの挑戦は、夢を諦めかけていた多くの大人たちに「まだいける」という希望を与えています。セミファイナルのステージ、思い切り「ぶっ飛んで」ください。その伝説のデビューアルバムへの一歩を、私たちは全力で支持し、応援し続けます！