一番印象に残ったのは、KANAさんのステージでした。高校生の自分にとって、ライブハウスの空気は少し緊張する場所なんですが、KANAさんが歌い始めた瞬間、その緊張がふっと消えたのを覚えています。声がすごく自然で、作っていない感じがして、「あ、この人の歌はちゃんと気持ちから出ているんだな」と思いました。

2022年10月からソロ活動を始めて、月に1〜2回ライブをしていると知って、だからこんなに落ち着いているんだと納得しました。歌っている姿に余裕があって、無理に盛り上げようとしないのに、なぜか目が離せなくなります。学校の行事でステージに立つとき、緊張で頭が真っ白になる自分からすると、その安定感が本当にすごいと感じました。

特に印象に残ったのは、歌と歌の間のMCです。すごく飾らない言葉で話していて、まるで少し年上の先輩が話しかけてくれているような感覚がありました。「ライブを続けてきたからこそ出る雰囲気」みたいなものを感じて、音楽って技術だけじゃなくて、続けること自体が大事なんだなと思わされました。

会場全体が静かに聴き入っていたのも印象的で、みんな同じ方向を向いて音楽を受け取っている感じがしました。派手な演出がなくても、人の心を動かせるんだということを、KANAさんのステージから学んだ気がします。将来、もし自分が何か表現する側に立つことがあったら、こういう「まっすぐな姿勢」を大切にしたいです。高校生の自分にとって、とても心に残るステージでした！