自分が応援するLion net girlは、「センチメンタル・ロック」をコンセプトとするライブアイドルである。このグループの良さは、まず曲が強いことが挙げられる。歌詞は現代に生きる少女らしい鬱屈、焦燥、悲哀など、どちらかというと負の感情を綴ることが多く、それをギター中心のハードロックに乗せて激情的に歌っている(もちろんそれ以外の曲もあるが)。それもアイドルの楽曲にしては珍しく、変拍子や変則的な構成のものが多い。正直、一般受けするかと言われれば微妙だが、刺さる人には刺さるといった通好みなタイプと言っていい。

　次に、ステージについてだが、振付はいわゆるアテフリ系が多く、歌詞などをイメージさせるものが中心で、曲の世界観を重視している。フォーメーション移動や、体全体を使う上下の運動も多い。当然運動量も多くなるのだが、でも彼女たちは20〜30分くらいのライブなら水分補給もせず、熱い熱量のまま一気にやり遂げる。まるで、歌詞のままの感情を、ステージに叩きつけているかのようだ。

　そんなLion net girlのライブは、毎回カッコよくて、セクシーで、そしてもちろんアイドルらしい可愛らしさ・奔放さも見せてくれる。今年で6年目となる彼女たちだが、今企画で新たな挑戦をし、頑張っているのだから、全力で応援したい。