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安納なおの魅力

池尻大橋#chord_【東京】 NAO ANNO(安納なお)

歌降る夜 vol.10

開催日: 2026/01/23

NAO ANNO(安納なお)は、気取らず、でもしっかり心に残る音楽を作るシンガーソングライターだと思う。彼女の曲を聴いてまず感じるのは、「わかろうとしなくても、自然に入ってくる」という心地よさだ。感情を大げさにぶつけてくるわけではないのに、不思議と自分の気持ちと重なる瞬間がある。その距離感がとても上手い。


 



歌詞は、難しい言葉や派手な比喩を使わず、日常の中にある感情をそのまま掬い上げている印象がある。「こういう気持ち、確かにあったな」と思わせる描写が多く、聴いているうちに曲を理解するというより、自分の記憶をなぞっている感覚になる。個人的な体験を歌っているはずなのに、どこか自分の話のように感じられるのは、言葉選びがとても誠実だからだと思う。


 



メロディも同様に、無理がない。盛り上げるために音域を広げたり、技巧を前に出したりすることはほとんどなく、言葉の流れに寄り添うように旋律がついている。そのため、歌がとても自然で、何度聴いても疲れない。BGMのように流していてもいいし、歌詞に集中して聴いてもちゃんと応えてくれる強さがある。


 



歌声についても、派手さはないが、それが逆に大きな魅力になっている。感情を乗せすぎず、淡々と歌っているようでいて、要所ではきちんと気持ちが伝わってくる。上手さを見せるための歌い方ではなく、「この歌はこの声でなければ成立しない」と思わせる説得力がある。


 



また、どの曲を聴いても共通した空気感があり、「あ、この人の曲だ」とすぐにわかるのも強みだと思う。流行に寄せすぎず、自分のペースで音楽を作っている感じが伝わってくるので、安心して聴き続けられる。


全体として、安納なおの音楽は静かだけれど弱くはない。むしろ、声を張らずに伝えられる強さを持っている。日常の中でふと立ち止まりたくなったとき、そっと隣に置いておきたくなる音楽だと感じた。

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