映画主題歌オーディションの予選Aブロック、じっくりと聴かせていただきました。

動画の一番初めがCream Emeraldさんで、
アコギと歌だけ（おそらく？）の楽曲で、かといってよくある弾き語りやバラード的な楽曲ではなく形容し難い音楽性なんだけどとても素敵でした。

独特のリズムやメロディ感がくせになるというか、
どこかふわふわと不思議な、でも懐かしい空間に迷い込んだみたいな。

今回の予選で一番の発見でした。出会わせてくれてありがとうございます。

今回は、言葉の一つひとつが、すとんと胸に落ちてくるような、素敵なアーティストさんがたくさんいて、聴いていて何度も胸が熱くなりました。

一番心に刺さったのは、「FiveLan」さんです。 ロックバンドの激しい演奏なのに、ボーカルの方の声がすごくハスキーで、まるで心の中の叫びを絞り出しているようで…。 そして何より、歌詞がまっすぐなんです。 難しい言葉で飾るんじゃなくて、等身大の自分の言葉で、弱さも強さも全部さらけ出している感じがして。 仕事でうまくいかなくて、「私ってダメだな」って落ち込んでいる時に聴いたら、間違いなく泣いてしまうと思います。「そのままでいいんだよ」って、背中を叩かれたような気持ちになりました。

それから、「MIOSIC」さん。 男女のお二人の声が重なる瞬間が本当に綺麗で、切ないラブストーリーの映画を見ているようでした。 特に歌詞の中の、「君が好きだったギターを弾いてるよ」というフレーズ。 このたった一言だけで、二人の間にあった時間とか、今の寂しさとか、それでも残っている温かい気持ちとかが全部伝わってきて、胸がギュッとなりました。 言葉の選び方が本当に素敵で、小説を読んでいるような余韻に浸れました。

「ザ6億光年ズ」さんも、すごく良かったです。 バンドサウンド一筋っていう潔さも素敵ですが、歌詞が優しくて温かいんです。 コーラスの声が、どこか少年みたいに未完成で、それがかえって「青春」の儚さみたいなものを感じさせて…。 大人になって忘れてしまった、純粋な気持ちを思い出させてくれるような音楽でした。

「狐の嫁入り前」さんの、雨の日に部屋で一人で聴きたくなるような、アンニュイな歌詞の世界観も好きでした。

どの曲も、メロディだけじゃなくて「言葉」がしっかり届いてくる素晴らしい曲ばかりでした。 映画のストーリーに寄り添うのはどの曲なのかな、と想像するだけでワクワクします。

ファイナル通過した2組の方々、応援しています！