エマージェンザ・ジャパン2026の幕開けとなる東京予選第1戦。数々のバンドが登場する中で、文字通り「誰も見たことがないステージ」で観客の目を釘付けにしたのが、キャラメルフェザーさんです。

ステージに現れた彼女が携えていたのは、ロックの象徴であるエレキギター、そして足元には情熱の象徴であるフラメンコシューズ。この一見すると相反する二つの要素が、彼女の体を通じて融合した瞬間、会場は一気に「キャラメルフェザー・ワールド」へと塗り替えられました。

ギターを掻き鳴らしながら、フラメンコシューズで床を激しく叩き、リズムを刻む。その姿は、単なる演奏の枠を超えた一種の儀式のようでもあり、最高にエキサイティングなダンスパフォーマンスでもありました。ご本人は「前衛的で理解が難しいと言われる」と仰っていますが、理屈抜きに、その場にいた観客全員が、五感を刺激される快感に酔いしれていたのは間違いありません。

印象的だったのは、最初は驚きで固まっていた初見の観客たちが、曲が進むにつれて自然と笑顔になり、リズムに体を預けていく様子でした。「初めて観る皆さまに喜んでもらえる」という言葉通り、彼女の音楽には、言語やジャンルの壁を軽々と飛び越えて、人の根源的な喜びを呼び起こすパワーが宿っています。

「世界中の人を喜ばせたい！」という大きな夢。世界大会へと繋がるエマージェンザの舞台で、彼女が放ったその光は、日本という枠に収まりきらないスケールを感じさせてくれました。伝統と革新、静寂と爆発が同居する彼女のオリジナルソングは、まさに世界基準の「新しいオルタナティブ」です。

キャラメルフェザーさん、あなたの唯一無二のスタイルは、間違いなく多くの人の心に深く、鮮烈な足跡を残しました。これからもそのフラメンコシューズで、まだ見ぬ世界への道を力強く踏み鳴らしていってください。あの夜の驚きと感動を胸に、私たちはあなたのさらなる飛躍を全力で応援しています！