素敵でした。
アサガヤガールズコレクションVol.231
開催日: 2025/12/13
このイベントのステージに立ったKANAさんのパフォーマンスは、観終わったあとにじんわりと心の温度が上がるような、とても心地よい時間でした。
KANAさんがソロとしての活動をスタートさせたのは、2022年10月です。それから約3年という月日が流れました。現在の彼女は、月に1〜2回というペースでライブ出演を重ねています。この「月に1〜2回」という頻度は、決して多くはないかもしれません。しかし、だからこそ一回一回のステージをとても大切に、丁寧に準備して臨んでいることが、彼女の歌声や立ち振る舞いから真っ直ぐに伝わってきました。
今回のライブでも印象的だったのは、彼女が持つ飾らないキャラクターと、そこから放たれる等身大の言葉たちです。ソロ活動を開始してからの3年間、彼女がどんな景色を見て、どんな感情を抱いて音楽に向き合ってきたのか。その断片が、曲の合間のMCや、ふとした瞬間の表情に現れていました。完璧に作り込まれたエンターテインメントというよりも、今の自分にできる精一杯を、目の前のお客さんに届けようとする誠実さ。その姿に、客席の私たちも自然と肩の力が抜け、彼女の世界観に引き込まれていきました。
楽曲のなかで聴かせる歌声は、ソロ活動を始めた頃よりも一層深みを増しているように感じます。日々の生活のなかで感じる喜びや、時には立ち止まってしまうような不安。そうした誰もが抱く感情を、彼女は自分の言葉で歌に変えていきます。その歌声は、阿佐ヶ谷という街の落ち着いた雰囲気とも見事に調和し、会場全体を優しいベールで包み込んでいるようでした。
「月に数回」という活動ペースは、ファンにとっても彼女の成長をゆっくりと見守ることができる、とても贅沢な時間です。一気に駆け上がるようなスピード感も魅力的ですが、KANAさんのように一歩ずつ、着実に自分の足跡を刻んでいく活動スタイルは、今の時代においてとても貴重で、応援したくなる安心感があります。
ソロ活動3年目。これから彼女がどのような音楽に出会い、どのような表現を見せてくれるのか。今回のライブを観て、その続きがますます楽しみになりました。気負いすぎず、でも着実に自分の音を鳴らし続けるKANAさん。彼女の歌声が、また来月も、再来月も、誰かの心をそっと癒やしてくれることを願っています。
素敵なステージをありがとうございました。また次のライブで、新しい彼女の歌に会えるのを楽しみにしています!
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