川原光貴さん、このたびの2次予選通過、誠におめでとうございます。音楽とアートという二つの軸を同時に発信し続ける稀有なアーティストとして、その活動は非常に高い独自性と総合性を持っています。和歌山県出身で、J-POPとR&Bを基盤にした温かみのある歌声は、幅広いリスナーに受け入れられやすく、時代性と普遍性の両方を兼ね備えていると感じます。TikTokショートドラマで使用された『愛もかわらず』をはじめ、川原さんの楽曲は感情の動きや空気感を丁寧に掬い取り、メロディラインと歌声の質感でしっかりと届ける特徴があります。「ARTISTS LEAGUE2023」で全国ベスト4という成績や、『福山雅治歌うま選手権!!』準優勝といった実績も、歌唱技術だけでなく、表現力の高さが評価された結果だと考えられます。また、非常に興味深いのは、アート名義「mitsutaka」としての活動です。CDやグッズのデザインなど、音楽作品のビジュアル面を自ら手掛けている点は、アーティストとしてのセルフブランディング力や、総合的な作品制作への意識の高さを示しています。音の世界と絵の世界が連動して成立するアーティスト像は稀であり、川原さんならではの強みだと言えます。さらに今夏には個展が開催予定とのことで、音楽のフィールドとは別の角度から表現活動を展開していく姿勢に、今後の広がりが大いに期待できます。音楽シーンでもアートシーンでも存在感を発揮できるアーティストとして、活動領域を横断的に育てている点は特筆すべきものです。今回の通過は、これまで積み重ねてきた表現の幅、実績、そして独自性が総合的に評価された結果だと感じました。
今後のさらなる飛躍を心よりお祈り申し上げます。