私も悪あがきしてみよっかな☆
【FINAL】BSドラマ主題歌オーディション2026
開催日: 2025/09/27
Schemaの楽曲、「Bad Struggle」は、彼らの作品の中でも特に生々しい感情が前面に出た一曲です。タイトル通り“悪戦苦闘”を描いた歌詞は、日常で感じる否定や孤独、そして「消えたいけど消えたくない」という相反する感情を真正面から捉えています。冒頭から「笑顔でなんて難しい」「Living like living dead」という言葉が突き刺さり、聴き手は一気に曲の世界へ引き込まれます。
聴きどころはまず、歌詞の誠実さです。辛さや葛藤を飾らずに描きながらも、ただ絶望を並べるだけでは終わらない。「最後の悪あがきを胸に」というフレーズに象徴されるように、弱さの中に宿る小さな光が確かに感じられます。この“諦めきれない自分”を肯定する視点こそが、リスナーの心に寄り添う力になっているのです。
また、サウンド面の迫力も魅力のひとつ。鋭いギターリフと低音を支えるベース、そして力強いドラムが、歌詞の重みをしっかりと支えています。ボーカルの張り詰めた声がバンドの熱量と重なり、聴く側の胸に直接響いてくる感覚があります。特にサビでは、感情を吐き出すような歌声とリズムの高まりがシンクロし、内面の葛藤を音楽として爆発させているのがわかります。
さらに、静と動のバランスも聴きどころ。Aメロでは抑え気味のトーンで弱さや孤独を描き、サビで一気に感情を解放する展開は、聴いていて自分の中の感情が揺さぶられるような感覚をもたらします。まるで自分の心の内側を代弁してくれるようで、聴き手は「これは自分の歌だ」と感じられるでしょう。
総じて「Bad Struggle」は、ただの暗い曲ではありません。誰もが抱える苦しみや弱さを肯定しつつ、「それでも歩きたい」という気持ちを呼び覚ます、Schemaならではの力強い応援歌です。夜にひとりで聴けば涙が出るかもしれないし、ライブで聴けば拳を突き上げたくなる――そんな二面性を持った、特別な一曲だと思います。
ぜひ皆さんも聞いてみてください
ね!
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