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音の奥に残る余韻と期待を抱いた夜の記録

ギックリマンpre.「ジャングルの中で踊るネコのダンス、誰が見た?vol.1」 1stEP.「帰ってきたギックリマーン」release party

開催日: 2025/12/31

イベント当日のことを思い返すと、まず頭に浮かぶのは、会場に入った瞬間の空気感だった。少しざわつきながらも、これから何かが始まる予感を共有しているような、独特の温度があった。その流れの中で出会ったのが、Elizabeth.eightのステージだった。名前は以前から耳にしたことがあったものの、しっかりと向き合うのは今回が初めてに近く、正直どんな時間になるのか想像しきれずにいた。


演奏が始まると、その不安はすぐに別の感情へと変わっていった。音が鳴った瞬間から、無理にこちらを掴もうとしないのに、自然と意識が向いてしまう感覚があった。派手さよりも、ひとつひとつの音や言葉が丁寧に置かれているようで、聴いているうちに自分の呼吸まで整っていくような不思議さがあった。楽曲の間に流れる空白さえも意味を持っているように感じられ、急かされることなく、その場に身を委ねることができたのが印象的だった。


特に心に残ったのは、歌声の距離感だった。近すぎず、遠すぎず、まるで少し離れた場所から静かに語りかけられているようで、その曖昧さが逆に想像を広げてくれた。聴く側の気持ちや状況によって、受け取り方が変わる余白が用意されているようにも感じられ、ただ音楽を浴びるというより、自分の内側と向き合う時間をもらった気がした。


イベント全体が祝祭的な空気をまとっている中で、Elizabeth.eightの存在は、その流れに溶け込みながらも、確かな輪郭を持っていたと思う。主張しすぎないのに埋もれない、そのバランスが心地よく、気づけば次はどんな表情を見せてくれるのだろうと考えている自分がいた。今回のステージをきっかけに、音源でも改めて触れてみたいという気持ちが自然と湧いてきたのも正直なところだ。


この日の体験は、一晩限りで終わるものではなく、後からじわじわと余韻が広がっていくタイプのものだったと思う。ふとした瞬間にメロディや声の感触を思い出し、そのたびに少しだけ気持ちが前向きになる。そんな時間をくれたことに感謝しつつ、またどこかでこの音に出会える日を、静かに楽しみにしていたい。


 

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