動きは少なかったけど興味深かった
【予選C-2】Movie Grand Prix vol.23
開催日: 2026/02/07
予選C-2の全日程が終了し、このブロックが持っていた「静謐な熱量」について考えています。他の激戦区と比べると、一見して静かな立ち上がりにも見えましたが、その実、一つひとつの作品を深く掘り下げていくと、非常にアーティスティックで、自分たちの世界観を頑固に守り抜いているような印象を強く受けました。派手なパフォーマンスで耳を引くのではなく、じっくりと「音」そのもので対話しようとする、そんな姿勢が共通していたように思います。
確定した結果を確認しますと、kitsune no yomeiriさんが2ポイントを獲得され、この僅差での1位通過となりました。この「2ポイント」という数字。一見すると小さく思えるかもしれませんが、実は「誰かにとっての特別な一曲」になれたという何よりの証です。不特定多数への拡散以上に、特定の誰かの行動を促すほどの引力を持っていたという事実は、非常に重い意味を持ちます。対して、J-YORKさん、アピロリズムさん、De-Vaさん、RISING DREAMSさんの4組は、今回は0ポイントという結果に終わりました。
しかし、オーディションにおける数字というのは、あくまで「その瞬間」の特定の層とのマッチングの結果に過ぎません。皆さんが今回提示したクリエイティビティを拝見しましたが、アピロリズムさんのような独特な質感の音楽や、De-Vaさんの実直な表現は、たまたま今回の投票者たちの耳に届くタイミングがわずかにずれてしまっただけのように感じます。この結果で自分たちの音楽を卑下する必要は全くありません。むしろ、こうした公的な場所で名前を連ねた勇気を称えるべきでしょう。
この冬一番の寒さの中で作品を公開し、世間の評価を仰ぐという行為は、アーティストにとって非常にタフな経験だったはずです。今回得られた「無風」という結果さえも、次なる制作における重要なフィードバックになり得ます。セミファイナルへ駒を進めたkitsune no yomeiriさんには、この静かな支持を確かな自信に変えて、次のステージでより深い音を鳴らしてほしいと思います。そして、今回一歩及ばなかった皆さんも、この挑戦が将来の自分たちの音楽を支える礎となることを信じて、変わらぬ活動を続けてくださることを切に願っています。
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