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1位取ってください

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【セミファイナル Fブロック】OTONOVA2026 (オンライン枠)

開催日: 2025/12/20

モナリザヘイトミー!!の名前から動画をみた時、どんな音が出てくるんだろうって少し構えていました。でも実際に向き合ってみたら、その第一印象はすぐに崩れました。音が鳴った瞬間から、余計な説明はいらん、そんな感覚にさせられたんです。


vo.Gの鈴木羊さんは、1998年にSHEEPとしてデビューし、「ナツノマボロシ」で多くの人の記憶に残る存在になった方。そこから長い年月、バンドやソロ、映画や舞台の音楽制作まで経験してきた背景が、このモナリザヘイトミー!!の音にしっかり滲み出とると感じました。


ベテランという言葉だけでは片付けられない、今もまだ“現在進行形”で音楽をやっとる人の空気がありました。


グランジという枠に収まらんのも、このバンドの面白さだと思います。荒さや歪みは確かにあるけど、ただ叫ぶだけじゃない。


言葉の置き方、間の使い方、音を引く勇気、そういうところに経験が見え隠れして、聴く側も自然と集中させられます。若さだけの勢いとは違う、積み重ねてきた時間が音を支えとる感じがしました。


2025年5月にリリースされた最新デジタルシングル「SLOW DOWN」も、このバンドの姿勢をよく表しとる一曲じゃと思います。


今の時代、なんでも早く消費されがちだけど、あえて立ち止まる、噛みしめる、そんなメッセージが音から伝わってきました。無理に前へ引っ張らんけぇこそ、聴く人の心に残るんだろうな。


セミファイナルという場は、どうしても結果や順位が意識されがちです。でもモナリザヘイトミー!!は、そこで評価を取りに行くというより、自分たちの音をちゃんと鳴らすことを一番大事にしとるように見えました。その姿勢が、逆に強さとして伝わってきます。1位は取ってほしいですけど。


セミファイナルには魅力的なアーティストがたくさんいて、それぞれに良さがありました。その中でモナリザヘイトミー!!は、派手さで目立つタイプじゃないかもしれん。でも、後からじわじわ思い出す、気づいたらまた聴きたくなる、そんな存在感が確かにありました。


このセミファイナルは、モナリザヘイトミー!!がこれまで歩いてきた道と、これから進んでいく道、その両方を感じさせてくれる時間じゃったと思います。まだまだこの先の音を聴きたい、そう素直に思わせてくれるバンドです。


 

投稿者

nikuniku

2025/12/17 13:37

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