セミファイナルAブロック、ここが一番ハラハラというか最後のどんでん返しが面白かった。

他のブロックみたいに派手な動きがなくて、みんながじわっと票を伸ばしていく展開。

終了数時間前になっても誰が勝つか全然読めずで、早々に莫大な票が動いていた他ブロックとは大違い。

気になっていたのは、ロックバンドの「FiveLan」。

彼らの曲、いいんだよなぁ。
ちょっとハスキーな声で、飾らない言葉を歌う感じ。

パンクほど暑苦しくないんだけど、「綺麗にまとまった不器用さ」というか、ストレートな感情がしっかり曲に乗ってる。
MVの夜の街の雰囲気も相まって、聴いてるといいしれぬ懐かしさが込み上げてきたり、胸が熱くなる。

「仲間」とか「走り続ける」とか、若い頃にバンドやってた奴なら誰でもグッとくる歌詞だよ。 でも、対戦相手のシンガーさんたちも強かった。

影夏さんのノスタルジックな歌声とか、Cultboiさんの飄々としたギターロックとか。それぞれにしっかりファンがついてて、簡単には勝たせてくれない。

そんな膠着状態の中で、最後の最後にグイッと抜け出したのがFiveLanだった。

あの追い上げは痺れたね！
やっぱり最後は、バンドが持つ「熱量」と、彼らの歌う「メッセージ」に共感したファンが背中を押したんじゃないかな。

「手を差し伸べた仲間がいるだけでどこまでも走り続けられる」。

この歌詞通りの、熱い勝利だったと思う。

静かな戦いだったけど、中身は一番「ロック」なブロックだったかもしれないな。 FiveLan、ファイナルでもその熱い魂をぶちかましてくれ！