村上達郎さんのファンになりました
村上しゅうさくpre.「無計画-sweet music ReMEMBERS 2nd Anniversary-」
開催日: 2022/08/04
村上達郎さんについて
レビューさせて頂きます。
ネットで知った彼についてはこちらです。
「等身大の歌詞と突き刺す歌声が特徴の“スーパーシンガーソングライター”、村上達郎。
10代のころ、周りにバンドマンがおらず、ずっと地元愛媛にて路上ライブを行っていた。
そこでできた繋がりによって、2007年に自身のバンド『Outside dandy』を結成。
しかし2019年に解散。以降、弾き語りスタイルでのソロ活動を開始。
ソロとしては、バンド活動を行っていた時より強く、"売れる"ということを意識し始めたと言う。
一番大切にしているのは「嘘をつかない」こと。
最近では10年以上ぶりに路上ライブを行い、その模様の配信も行うなど、昔からのファンにも新しいところにも音を届けている。」
彼の事は、今回のイベントをきっかけに
知りYouTubeを拝見して歌詞に、そして
迫力のある力強い歌声、こだわり作られた
ギターの音色
上手くは言えませんがすごく感動したので
このレビューを読んで頂いているみなさまに
まずは彼の楽曲を届けたく
YouTubeから歌詞を文字起こしさせて頂きまし
た。
まずは、
「Forever young」
割れた画面で見たのは
憧れていたロックスター
錆びた初期衝動だけが
未だに俺を駆り立ててる
バイト帰りの電車で
書き留めた幾千のミュージック
誰に届くかじゃない
誰に届けたいかだけだろ
I'm just dreamer
Forever young
Are you believer
Forever young
明けない夜はないとか
そんな歌、死んでもごめんだ
眠れずに書いた文字が
俺と君を繋ぐと信じてる
悔し涙の数だけ
失くしたもんの数だけ
強くなりたいんじゃない
優しくなりたいんだ、きっと
I'm just dreamer
Forever young
Are you believer
Forever young
何度も塗り足して
春を青く染めていく
転がってゆけ
Forever young
指をすり抜けた日々の面影に
縋るのも悪くはないね
だけど手を伸ばした時
届きそうな君の笑う顔がみたい
割れた画面で見たのは
エゴサーチの隅の一行
たったそれだけのことで
意味はあると胸を張れたよ
301号の部屋
近所迷惑も気にしながら
静かに奏でるそれを
ロックンロールと呼んだ
I'm just dreamer
Forever young
Are you believer
Forever young
何度でも塗り足して
春を青く染めて
転がってゆけ
君の元へ
Forever young
彼を知り、YouTubeで最初に聞いたのが
この曲。
この曲から読み取れるのは
彼の日常の中にある葛藤や夢、願いなのかと
私は感じました。
歌詞に日常を落とし込む事で見えてくる
リアリティに共感しました。
垣間見える1人の人間の生活、そして
熱い想いに共感する方もいるのではないでしょうか。
そしてここでは伝わりませんが、
村上達郎さんの力強い声
もちろん彼の努力の賜物だと思いますが
自分の声質をよく研究なさって
作曲されているなと感じました。
アコースティックギターで始まる
イントロからAメロまでの抑揚のついた優しい声
そしてそれを裏切るかのような
サビまでの疾走感
特に英語になった瞬間の彼の歌声に痺れます
もっと深く曲に入り込み、知りたいと思い
和訳させて頂きました。
I'm just dreamer
(私はただの夢想家だ)
Forever young
(永遠の若さ)
Are you believer
(貴方は信じていますか)
Forever young
(永遠の若さ)
解釈が間違っていたら申し訳ありません。
夢想家とは、「実現出来そうにない事ばかり
考える人」という意味です。
一見悪いネガティブにも捉えられそうな言葉ですが、
これはネガティブな言葉では無いように
感じます。
人間誰だって夢想家なのではないでしょうか?
だから夢を追いかける人間は素晴らしく輝いて見える。私はそんなかっこいい夢想家、村上達郎さんの歌詞に魅せられてここに
Foreveryoungの歌詞、そして感想を綴らせて頂きました。
リンクページも貼り付けておきますので
ぜひ聴いてみてください。
https://youtu.be/x24a-1EPkrE
二つめ、「ミザリー」
予報通りに降り出した雨
心臓は鉛みたい
靴下が片方ないや
出掛けるのはやめよう
ベッドの上で革命を待つ
明日しよう いつかしよう
先延ばしにしていた未来に
楽園はあるのかい
hey misery
無色透明の夜にぼんやり
抱き枕にしたあの子
幸せになれと願うのは
一体誰のためだった?
寂しくない、というより簡単な
寂しい、は嘘まみれだった
吐いた 「会いたい」
覚えちゃいないや
hey misery
感情のない愛想笑い
どうせこんなもんだって
そんな言葉が喉をつっかえてる
止まった時計 しわくちゃのシャツ
期限切れのトマトソース
持ってるもんは要らないし
欲しいものは持ってなかった
正しくありたいと願うほどに
間違ってく気もするんだよ
拝啓、人生
調子はどうだい?
hey misery
何でもない 何もない
あるはずもないんだって
口癖のように繰り返すだけ
汚れた愛とか湿っぽい嘘とか
だんだん鈍くなっていく 心の痛みとか
諦めたんだ やめにしようか、なんて
呪文みたいに唱えても
どうせ明日も生きるんだろ
何食わぬ顔で笑ってさ
予報通りに降り出した雨
心臓は鉛みたい
思い出せないことはきっと
思い出したくもなかったよ
ベッドの上で革命を待つ
右の違和感を確かめてる
拝啓、人生
明日は晴れるかい?
hey misery
次に紹介するのは
先ほどとは打って変わって
少し落ち着いたバラード曲。
ですが、村上達郎さんの力強い歌声は健在。
本当に感情を歌に乗せるのが上手い方です。
力強く繊細な歌声に自分自身に問いかけるような図星を突かれて思わず、ドキッとしてしまう様な気になりました。
夢を追いかけて一生懸命なつもりでも
ついサボってしまう自分に言われているようで…笑
特にベッドの上で革命を待つなんて
言われたら、ああ。。。これは私もだと
思わず思わせられずにはいられない
村上達郎さんの曲はぜんぶ聴かせて頂きましたが、この曲には1番刺された気がします。笑
そして、
誰しもが心の中に持っている熱い想いを
ありったけ響かせたかと思ったら
止まった時計、しわくちゃのTシャツ
期限切れのトマト缶 とまた現実に
引き戻される
これが人間のリアルだろうと言われているような妙に現実味のある言葉たち
"先延ばしにしていた未来を"私たちは
こんなに上手く言葉にして
歌に込められるだろうか
彼にしか書けない歌
彼の歌声だからこそ響くのではないか
村上達郎さんにしか表現出来ない
唯一無二な作品です。
そして、曲名でもある
「ミザリー」曲の中では英語で
miseryと記されている
この言葉も和訳しました。
沢山意味を持つ言葉です。
惨めさ、悲惨さ、不幸、窮屈
苦痛、苦悩、不幸の元、痛み
これらの事を含めて、語りかける
hey misery
こういったオシャレさも含ませて
聴くものを引き込む、そんな素晴らしい楽曲です。こちらもurlを貼らせて頂きます。
ライブバージョンが上げられているので
ぜひお聴きください。
https://youtu.be/hgOMxHyjIj4
「あいどんわなだい」
まあまあ、まずは茶でも飲んで
換気扇の下で、一服でもして
感情まかせの絶望はほっといて
のらりくらりと生きちゃおうかな
I don't wanna die
デッカいトラックに轢かれちゃうかも
新型のウイルスに犯されちゃうかも
酷いこと言ったあの子に刺されちゃうかも
何はともあれ今日も息をしていたいのだ
I don't wanna die
SNSはただのゴミバコ
揚げ足取り合戦が本日も開催中
あちらこちらに散らばるナイフを
うっかり踏んづけないように
歩いていくのか
I don't wanna die
ぼんやりと願っている
今よりましな未来を目指している
I don't wanna die
生きていくんだぜ
傷ついた数 傷つけた数
果たしてどっちが多いのか、の数え歌
匿名希望の寒い悪意に告げる
人の痛みを想像しろよ
スカスカの頭で
I don't wanna die
指差し笑われようとも
雑な言葉に嫌気がさしても
I don't wanna die
生きていくんだぜ
君に言ってんだぜ
こちらの曲は「あいどんわなだい」
あえての日本語表記
"I don't wanna die"
この言葉の意味は「死にたくない」だ。
最初は自分自身に言い聞かせてると思っていましが、聴き進めていくと違います。
いや、もしかすると死にたい夜も
あったかもしれない。
きっと感受性の豊かな方だと予想しているので。だがまず初めにみなさんに見つけて欲しい言葉はこれです。
曲の最後の最後の歌詞
「君に言ってんだぜ」この一行が
あるかないかで印象が全く変わってくる
この最後の一言で、この曲を
もう一度リピートしたくなった。
すぐさまリピートし、自分の心に
言葉を染み込ませる。
不思議と勇気が湧いてくるのだ。
苦しい夜に眠れなくなった時に
聴きたい一曲
死ぬ理由は探せばいくらでもある。
だが私たちは
"I don't wanna die"
死にたく無いからここにいるんだと
改めて思わされました。
SNSが普及し人口のほとんどが
アカウントを持ってる現代
だからこそ簡単に人を傷つけることができる
しかも、顔を合わせず、自分を明かさず。
恋愛リアリティショーの出演者にすら
死を選択させてしまえる程
傷つける言葉を束になって
浴びせる事が出来るのだ。
それを自覚せず快楽にも似た形で
ナイフのような言葉を書き込む。
そんなバカものたちに真正面から
歌にする。悲しい事に
アンチ達には響かないかもしれないけど
村上達郎さんには諦めず強い言葉を
響かせ続けて欲しい。
こちらもurl置いておきます。
https://youtu.be/nXj-uiyZRik
「群青の春」
大好きだったものを大嫌いになった夜に
どうやって死のうか、なんて考えてたら朝が来た
カーテンの外 聞こえてくる赤子の声に
どこにも逃げ場なんてないんだって、教えられる
期待や裏切り、言葉、才能 見えない不安が
針のように突き刺す胸らへんが やけに痛むな
気休めにつけたテレビはもう真実を映さない
その時気付いてしまった、俺も同じだと
分かっていた、ただ分かったフリしてた
バンドを辞めたんだ 長い夢を見てた
群青だった春を わざと思い出していた
覚束ない指先 静かに弾く歌は
誰も知らない映画の
エンドロールみたいだ、って笑う
お前、昔散々馬鹿にしていた大人達に
随分とよくもまぁ似てきたもんだな
未来の話をするより、過去の話が多くなった
居酒屋のトイレで自問自答
席に着くや否や
行き場のない怒り、虚しさ、錠剤
全部酒で飲み込んだ
帰り道 うずくまって
書き殴った言葉達
汚い空 滲んだ月
そういやあの頃もそうだったな
流れた汗、涙 馬鹿みたいな会話も
悔しさも後悔もまるで昨日の事みたいで
まだ間に合う気がした 果たせなかった約束が
もう一度歩き出す理由になりはしないかな
バンドを辞めたんだ 長い夢を見てた
群青だった春を確かに俺たちは生きた
それでも行かなくちゃ 呼ぶ声がする方へ
いつか描いた未来でまた会おうぜ
グッバイ、イノセンス
もう一度行かなくちゃ
群青の春へ
こちらは「群青の春」
群青とは、"鮮やかな藍がかかった青"と
いう意味です
鮮やかな藍がかかった青色の春
みなさまはどんな色を想像するのでしょうか。
藍がかかった青、全く同じ青を思い浮かべる事は少ないかも知れませんね。
それぞれの春がある。私にとって春とは
なんだか、切ないような、別れを思い出し
わくわくするような、出会いを思い出す。
青春の詰まったものです。
この曲の中の村上達郎さんは、
バンドを辞めていた
一年前にYouTubeにアップされた曲だ
いつこの曲が出来上がったのか分からない
ただ、大切なものをひとつ落としてしまった
男の歌に聴こえた。
後悔して思い出すのは楽しかった日々の記憶
それを群青の春と名づけたのだろうか。
なんとも心情が読み取れる。
大切な何かを諦めて別の大切なものを
選んだ。人生とはそういう別れ道がたくさんあるのだろう。多くの人はたくさんたくさん
選択して今を生きているはずだ。
だからこそ、痛いほど彼の気持ちが
響く。
大好きなものを大嫌いになるほど
それが大好きなのだ。
酒を飲める歳になった大人なら一度はあるのでは無いだろうか。
仲間と楽しく飲んでても、ふと胸が傷む
苦しくなる、酔ってるからなのか
自分が弱くなったように感じること。
楽しいはずなのに、なぜか泣きたくなる
その封じ込めた気持ちが溢れ出す
1人になった途端の、居酒屋のトイレを
そしてすぐ席に戻って笑う。
なんとなく、あるある。と頷いてしまう人も多いのではないだろうか。
そんな、大切なものを選ぶために
選ばなかったものを思い出して
昔の夢に思いを馳せる
もう一度頑張ってみようかと思わせてくれる
そんな一曲、urlはこちらです。
https://youtu.be/l_10ql47gHA
YouTubeに載せてある
村上達郎さんのソロ曲の一部を
文字起こしさせてもらった。
かなりカッコいい曲ばかりだが
バンドの曲が他にも投稿されていた。
バンド曲に関してで言うと
最後に投稿されたのは1番新しいもので
7年前だった。
曲にもなっている通り、解散したのだろう。
(楽曲、群青の春参照)
しかし、変わらずボーカルは村上達郎さん。
村上達郎さんのYouTubeチャンネルなのだから当たり前だが、聴きたくなった。
そして後悔した。こんなにカッコいいサウンドも歌いこなせるのかと、またファンになってしまった。こうなれば、他の曲も聴きたくなる。
さらに村上達郎さんの音楽、そして村上達郎さん本人について知りたくなって
YouTubeチャンネルを離れて、ネットで検索をかけた。すぐにヒットしたのは
村上達郎さんのブログ。
1番古いのは2年前に投稿されていて
最新のでは1ヶ月前。バンドが解散してから始めたものだろうか。近々の村上達郎さんの
心情がしれるものとなる。
そして投稿を、古いものから時系列順に読ませて頂いた。
さすが、としか言いようの無い言葉選び。
いい意味で乱暴で、真っ直ぐで、熱い言葉達。
これが村上達郎という男の本音なのだろうか。
ロックバンドという表現の場からは
身を退けたのだろうが、ロックを忘れない
まさに心がロックンローラー
歌詞みたいな作品。
投稿そのままにメロディをつければ
ひとたび、また素晴らしい音を鳴らしてくれるだろう。
そんな、ブログ達を一部紹介する事にします。
どうか、彼をみなさんの目で見つけて欲しい。
まずは、
1番古いものから紹介させて頂きます。
2020.6.17
題名は、「時には昔の話を」
夏が好きだった。
外でよく遊ぶ子供だったし(今では考えられない)、友達と行くキャンプや、父親が建てたログハウスに行ってするBBQや川遊び、夜釣り中に話す恋バナ、三津浜の花火大会、必ず知り合いに遭遇する土曜夜市、厚生年金プールの塩素の匂い、そこで食べるアメリカンドック。
夏が近づくにつれ、とにかくワクワクしてた。
夏は嫌いだと、いつから思い始めたのか。
中学生の時にいじめられていたくらいだろうか。
部屋でギターばっか弾いていた。あんな奴らには負けたくねーと思いながら。
でも窓越しに聴こえる夏の音を少し羨ましくも思いながら。
指に出来るタコと、作る曲だけがあの頃の情けない自分を肯定してくれていたような、カッコつければそんな感じがしていた。
先日、大好きな先輩と海に出掛けた。
いい歳した男2人が、海に足をつけて「つめてぇ、つめてぇ」と言いながら。
とても懐かしい、夏の匂いがした。
青春とはなんぞや。
モラトリアムはとうに通り過ぎた。
故郷を離れて、バンドをして、解散して、1人になって、音楽で飯を食うんじゃ!と意気込んでバイトを辞めた矢先のコロナ、収入はごく僅か。
でも自分の中では、今が1番青春してる気がします。
何もないけど、全部ある。
新しいギターの弾き方を練習していると、数十年ぶりに指にタコが出来たよ。
セミの声はまだ聞こえない。
もうすぐ夏だ。end
2020.7.2
題名、「ライブハウス」
すげー違和感なんだけど、「ライブハウス」って一括りにするの違くない?
一応、10年以上バンドマンやってた身としては、客観的に見てもクソみたいなライブハウスも確かにあるよ。
受付も無愛想、金払って買ったドリンクチケットをドリンクカウンターに出しても「ありがとうございます」の一言も無い。
出る側にしても、高いノルマ払って総動員10人も満たないイベントに放り込まれて、精算では全く刺さらない言葉を言われて、とりあえず次のライブを決めろ、話はそれからだ。みたいな話をされる。
いい店もあれば悪い店もある。
どんな業態だって同じだと思う。
だからこのご時世、全部が全部じゃないけど淘汰されていく店がある。
ライブハウスを信じて、お客さんの立場で長年通ってる人ですら違和感を覚えたり、嫌な思いしてんのよ。
それなのに、ノルマの為に必死に友達をかき集めるバンドマンに誘われて初めて行ったライブハウスが接客の「せ」の字も無かったら嫌になるの当然なのね。
誰かにとってその箱が大切でも、嫌な思いした誰かにとっては、そんなん関係ない。
クソみたいなライブハウスはあるよ。ごめんね。
だからせめて、俺を見に来てくれた人にはそういう思いさせたくないので、これまでもこれからもそんな場所には一切出ません。たとえラルクと対バン出来ようが。
出来ねーけど。そんな影響力が欲しい。むかつく。
ただでさえ肥溜めみたいなSNS、最近は更に激化してる。
だからこそ自分の目で見て、耳で聴いて、そういう場所が今必要だと思う。
「ライブハウスを救おう!」という文言が仮に全てのライブハウスを指すのなら、そんなもんには全く賛同出来ない。
でも、自分が信じるライブハウスは全力で救いたい。
それがあなたと一緒の場所なら、最高だと思う。
2020.11.3
題名「ワンマンのあれこれ」
歌詞ならいくらでも書けるのに、長い文章が苦手だ。
でも今のうちに残さないとダメだと思ったので、感じたこと、感じることを思うままに書きます。
いつぞやの、K'sのインスタライブで完全にノリで決まった稲毛バースデーワンマン。
最初は何か色々考えた、せめて今の時期にソールドしないとかっこつかないかなー、とかそういうクソどうでもいいこと考えてた。けどすぐ消えました。
とりあえず期間はある。
やることやろう、いい曲を書いて、いい歌を歌って、いいライブをする。
そのどれもに、一片の嘘を混じらせないように。
すなわち、バンド解散から一人になってずっと続けてきたこと。
とりあえず一年を目処にきめてた。
来たオファーはほぼ確実に即答、全てOKする。
中にはマジかよ、みたいなブッキングも、まぁ、あった。
でもその分を含めても来てくれた人の時間、お金を無駄にはしない、むしろお釣りが来るくらいの最高のパフォーマンスをする。し続ける。怒りも悔しさもあれど、多分そこが自分の現状。甘えてたまるか。新人だ。スーパー大型新人だ俺は。
バンドを愛してた、というか今も愛してるけど、比べられて劣るようなシンガーソングライターには絶対になりたくなかった。
悔しい、むかつく、そんな事もあったしまぁこれからもあるんだろうけど、それは全部曲にします。たまに言っちゃうかも。
ワンマンが決まって何週間か経った頃、ライブハウスでかるびに会った。
た「え、太った?」
か「太った」
た「今何してんの?ドラムは?」
か「それが何もしてないんだよねぇ」
た「んじゃ何曲か叩いてよ、勿体ねーよ」
か「いいよ、カホン?」
た「いや、折角だからバンドでやろ」
そんなノリでバンドセットをやることになった。
次はベースだな。
実は前にゆーまとバンドセットをやる予定があったけどコロナで無しになっちゃった事があって誘わないのは違うなと思いLINE。
た「バンドセットで何曲かやらね?」
ゆ「あー、多分もうすぐ専務になるからリハの時間とかちょっと都合つき辛いかも、ちょっと待ってね」
た「せ、せ専務?!」
そんな会話がありましたが、後日専務からオーケーとの事。
しかしどうしよう。こうなると、あれだ。ギターが困る。
なら俺が弾くしかないな、うん。end
2021.3.2
「3月、君は君の正義を貫け」
高速バスに乗り込み、響き渡るイビキに疲弊しながらも、心は躍る。
久しぶりに書く。
もうすぐ、コロナウィルスがあーだこーだで、自粛やら不要不急が何ぞや、みたいなやつが蔓延して1年経つね。
君の一年はどうだった?
俺たち、よく頑張ったよね。
ライブハウス、というのはいつだって難癖つけられ弾かれると思ってる。
今回の件もそうだし、次にまた正体不明のウィルスが来た時、あんまり言いたくはないけど、またどっかで大きな震災があった時もそう。
不謹慎、っていうレッテルをすぐに貼られてしまう。うん、ムカつく。
必要なことってのは人それぞれあるのにね。
こんな事になる前、俺が悩んでる時、それこそいっそ死んでしまった方が楽かしら、なんて本気で思ってた時に救ってくれたのは国でも世間でもなく、間違いなくライブハウスに来る、音楽を愛してる人の言葉だ。
「あの曲いいよね」
「声が好き」
「元気をもらえる」
そういう言葉に、生かされてきたのだ。
だからこそ、こういった状況の時に何もできない人間ではいたくない。音楽には、力があるのだ。
無観客、有観客、集客、利益、時間がどうとか、世間がどうとか、の前に守るべきもんがある。
現実逃避?理想論?
何とでも言え。だからいいんじゃん、だからかっこいいんじゃん、ロックンロールって。
あとはもっと人気者になるだけだなぁー。
いつでも歌ってます、この先何があろうとも。
いつでもおいで、ライブハウスに。
君は君の正義を貫け。
俺は俺の正義を貫く。end
2021.4.24
「初めてピアスをあけた、だけの話」
午後2時のニュース。
感染者数を自慢げに披露してる専門家の話を聞きながら、
「運命を変えなきゃ」
と女子高生みたいなことを思い、
「そうだ、ピアスを空けよう。」
とこれまた女子高生みたいな決意をし、
ドンキでピアサーを購入。
日付が変わる頃、Google先生に相談。
「ピアス 痛くない」
いざパッケージからピアサーを取り出してみると、針。
痛そうな、針。
怖い。
とりあえず炭酸水がなかったので格安のウィスキーをがぶ飲みし、気を大きくしようと試みる。
が、こういう時は中々酔わない。
ていうか酔いすぎても危ないし。
地元の友達が空ける時は、怖がってる様を見てウヒャウヒャ言ってたのに、いざ自分の番になるとこんなにも怖いのか。ごめんよ竜也。
とりあえず氷で耳を冷やしながら考える。
空けてどうなる?売れる?わきゃない。
痛みは一瞬チクッとするだけ?でも身体に穴あけるわけだよ?え本当?
やめる?やめちゃう?
でも思い立ったからにはやりたいのだ。
村上達郎。
男の子。
33歳。
(ここまで30分の出来事)
いや。こういうのは勢いが大事だ!
行くぞ
…
もっかい調べよ。
「ピアス どれくらい 痛い」
再び耳をキンキンに冷やし意を決した(4回目)
ガシャン
遂に耳を針が貫いた。
結果的に、そこまで痛くなかった。
「ちょっと痛かったわ。」と猫に報告。
達成感はそれなりにあった。
けどいい歳して何やってんだろ、と少し笑った。
しょーもない事で笑えるうちは、まだ平気だろう。
起きたら耳じゃなく、頭が痛かった。
何やってんだろ、とまた少し笑った。
今日のニュースは見ないでおこう。
2021.5.10
「ベロベロ散文(すぐ消すような)」
衣食住、最低限の生きる事。
そこから弾かれた音楽。
いや、音楽というのは間口が広すぎるか。
ライブハウス。そこで生まれる感情。
俺はそれに救われたし、救われた人を知っている。
このご時世、止まってしまえば自分も幾分か楽だし、まぁしょうがないか、で終われる事も確かにある。
でもそういう言い訳をして、後々それでも前を向こうぜ、みたいなやつは嘘くせー。したくない。
だって今現状、俺、きっとあなたも、とてもしんどい。
当たり前の事が奪われた。
だから大切なことに気付いた。
確かにそう。
でもね、それだけじゃ足りない気がしてる。
いい加減、嫌気がさしてる。
前を向く事、何でもないふりをするのが正解だという風潮が。
後ろ向きでもいいと、思った。
あなたが後ろ向いた時、
俺が歌っていれば。
背中をちょっとくらいは小突いてやれるんじゃねーかな、と思った。
止まんねーぞ、止まってたまるかend
2021.8.9
「コロナにかかったはなし」
何がめんどくせーって、人それぞれ症状が違うのがめんどくせー。
クソしょうもないギャグ政党の誰かさんと同じ事をいうのは大変癪だが、俺にとってコロナウィルスってのはただの風邪でした。
高熱が一瞬出て下がって、そんだけ。やたらめんどくさい手続きを踏まされ、10日間自宅から出るなと保健所を名乗る場所からメールが一通来た、ただの風邪でした。
そんなもんに一年半、俺や俺にとって大切な人達が振り回されてるのは、大変割に合わないです。
ていうか仮に熱が何週間続こうが、咳が死ぬほど出ようが、少なくとも俺にとっては割に合わん。
何回ガラガラのライブハウスでやったよ。
何回あんま呼べずすみませんって頭下げたよ。
コロナのせいにしたくねぇのに幾らいい曲書いて幾ら良い歌歌おうが変わらん現状にふわっと脳内に浮かぶ「コロナが明ければ」
その度に自分が映る鏡を叩き割りたくなる
今日もSNSでは東京で何人感染だ、やれオリンピックがどうだ、国のせいだ、云々がトレンド入り。
ただでさえ便所の落書き程度のもんがそれ以下に成り下がってるイライラ、何処にぶつければいい
医療崩壊、高齢者、若者の重症化etc
もうそういうのは頭が良い奴と頭が良いと思われたい奴が考えてくれ。発言してくれ。俺は知らん。
散々自粛しくさって、消毒しくさって、そんな俺でもかかった。
本当割に合わん。
やたら手続きがいる給付金なんかいらんから、さっさと沢山の人の前で歌わせろ。全員貫いてやるから。
以上、便所の落書きでした。end
2022.6.25
「ベロベロ散文」
根拠の無い自信はとっくに消えた。
プレイバックを見るたびに自分の下手さや、甘さに嫌気がする。
満足なんてした事、一度たりともない。
だからせめてその日自分が出来る限りのものを鳴らす。視界に入る全てを抱きしめてやるんだ。
バンド解散バブルが尽きたのか、くそみてぇなコロナの風潮なのか、訳も分からんまま目に見える数字がどんどん減った2020年。
でもやるしかねぇって意地があったし、やるしかねぇって信念があった。
ずっとずっと。2年半。
たかだか2年半か?
でも俺が過ごして向き合ってきたそれは、その辺の老害や、一度売れたからって調子こいてる奴らの十数年とは全く違う。
徐々に徐々に。
新しい出会いにも少しずつ恵まれて、その日その日の自分と本気で向き合う。
果たして意味はあるんか、なんて頭をよぎった瞬間にぬるいウィスキーを口に放り込み、自分の弱さを自分の言葉でブン殴る。
不特定多数に宛てた、要は少しでも売れるために書いた言葉やメロディーを書いては捨て、書いては捨て。
宙に浮かんだそれの中にはちょっと嘘が混じってる。
少なくとも今は器用に演じれない気がした。
痛々しくも、自分が欲しい言葉を、自分が欲しい音に乗せるんだ。
どうやったら売れるか、なんて方法論を考えるくらいなら
どうして売れたかったか、の理由をずっと刻んでいたい。
ダサい事はしたくねぇの。
クソみたいな二年半の中に根拠はある。
俺が一番かっこいい。
さっさと見つけろ馬鹿ども。
撃ち抜いてやる
現在投稿されているのは
以上となります。
村上達郎|note
いかがだったでしょうか?
曲を、聴いて歌詞を見て
もう一度聴いて、ブログを読んだ
なんだか、一つの小説のように感じた。
長々書きすぎたのでは、、、と少し
心配に。笑
しかし、初めて曲を聴いた時
どうしてこんな歌詞の歌を歌うのだろうと、
疑問に思った。余りにまっすぐ過ぎて
痛々しいから。もちろんいい意味で。
傷ついて傷ついてきた、人間にしか書けない歌だと思った。それをなるほど。と思わせてくれたのが、彼のブログの文章。
全てを知った気ではいないが、
ほんの一部、彼がさらけ出してくれた一部を
覗き見出来た。村上達郎とはこういう人間なのだと。更に知っていきたいと思った。
またライブをする時は、ぜひ寄せて頂こうと思っています。
村上達郎さん!!応援してます!
ぜひ彼を見つけてくれたら、私も嬉しい。
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No.1956808
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きくまるえいじ
No.1910232
ともさんかく
No.1898324