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頑張ってください。

【予選1st 第18ブロックA】OTONOVA2026(オンライン)

開催日: 2025/11/22

予選第18ブロックAは、バンドサウンドを中心とした構成でありながら、技術志向のアプローチと大衆性志向のアプローチが混在する、比較分析に適したブロックでした。


「meryclo」さんは、映像演出によるブランディングが秀逸でした。
倉庫での演奏シーンにおける照明効果など、MVとしての完成度が高く、楽曲の持つJ-POP的な親しみやすさを、映像の美しさで補強しています。
「井上知己」さんのギターデュオは、ファンクやブルースの要素を取り入れた渋いアプローチで、音楽的な成熟度を感じさせました。


技術面でのアプローチが際立っていたのは、「ABOVE THAT ROOF」さんです。
ギターのリフにおけるタッピング奏法の多用は、視覚的なインパクトと共に、楽曲に独特のリズム感(跳ねるようなグルーヴ)を与えています。
演奏自体は非常にタイトで難易度が高いことを行っていますが、ボーカルがあえて脱力系のスタイルを取ることで、テクニックの押し付けがましさを消し、現代的な「抜け感」を演出することに成功しています。このバランス感覚は非常にクレバーです。


一方、大衆性(キャッチーさ)を武器にしているのが「ラストランプ」さんです。
ガールズバンドという形態は、アイドル的な視線で見られがちですが、彼女たちの演奏力は非常に堅実です。
特筆すべきはボーカルのエモーショナルな表現力と、楽曲のメロディラインの強さです。
「聴きやすい」「耳に残る」という要素は、オーディションにおける投票行動を促す最も強力な要因の一つです。大きな会場でのパフォーマンス映像を使用している点も、バンドのスケール感を伝える上で効果的なプロモーションとなっています。


テクニックで魅せるか、メロディで心掴むか、あるいは映像で世界観を作るか。
それぞれのバンドが持つ「武器」が明確に提示されており、視聴者の好みが分かれる興味深いブロックであったと結論付けます。

投稿者

masaoto

2025/11/26 19:53

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