あわいいろ
【予選A-4】水都音楽祭2026 オンラインオーディション
開催日: 2026/08/01
「あわいいろ」という名前を、ただのアーティスト名として通り過ぎてしまうのは、少しもったいない。
この名前には、あわいいろが届けようとしているものが、すでに一つの言葉として表れているように感じます。
人を思ったとき、心の中に浮かぶ色は一色ではありません。嬉しい、寂しい、切ない、愛しい、悔しい、懐かしい。ひとつの出来事でさえ、そのときの自分の状態によって見え方が変わります。「人をおもう心は 淡い色」という言葉を掲げるあわいいろは、そんな簡単には名前をつけられない感情を、音楽という形に変えていく存在なのではないでしょうか。
ここが、あわいいろを知るうえで面白いところです。
音楽を「強いメッセージを届けるもの」と考えれば、もっと直接的な表現はいくらでもできます。でも、あわいいろが描く世界には、聴く側が自分の感情を重ねられる余白があります。その余白があるからこそ、楽曲を聴いたときに「これは自分のことかもしれない」と感じる瞬間が生まれる。
「報い」「ゆらり、ゆられて」「Room」「流雲」などの作品から、2026年に発表された「風のりんかく」へ。作品を追っていくことで見えてくるのは、ひとつの型に閉じこもるのではなく、さまざまな感情や景色を作品へ落とし込んでいく表現者としての姿です。
そして、ここからが楽しみです。
音楽をきっかけに、まだ行ったことのない場所へ行き、そこで新しい人と出会い、さらに新しい表現へつなげていく。作品だけを完成形として考えるのではなく、出会いや経験そのものを次の創作へ取り込んでいくなら、これから先の「あわいいろ」は、今とはまた違う色を見せてくれるはずです。
アーティストの魅力は、完成されたプロフィールだけでは測れません。
今まで何を作ってきたのか。そして、これから何を作ろうとしているのか。
その両方を追いかけたくなる存在だからこそ、あわいいろには注目しておきたい。
名前を知るだけではなく、作品を聴いて、その言葉に触れて、そこからどんな色を感じるのかを確かめてほしい。
「あわいいろ」という名前の意味を、自分自身の耳と感覚で見つけてみてください。
これからどんな色が生まれるのか。
その変化まで含めて、あわいいろの活動を応援していきたいと思います。
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