am1:00さんの経歴を拝見した際、思わず背筋が伸びるような衝撃を受けました。そこには、一朝一夕では決して到達できない、過酷な訓練に裏打ちされた「本物の音楽家」の歩みが刻まれていたからです。

大分県音楽コンクールでの第1位、全日本音楽コンクールでの受賞、そして大学定期演奏会でのソプラノソリストとしての出演……。これらはいずれも、クラシックという極めて厳格な評価基準を持つ世界で、彼女の歌声が「頂点」に近い場所にあることを証明しています。 特にヴェルディやプーランクといった難曲をソリストとして歌い上げた経験は、彼女の喉が、もはや一つの精巧な「楽器」として完成されていることを物語っています。

am1:00さんの素晴らしい点は、その高い専門性を持ちながらも、決して既存の型に閉じこもっていないことです。 「艦これ」運営鎮守府公式コラボでのコーラス代表やオペレッタへの出演など、サブカルチャーやエンターテインメントの現場でもその声を活かしてきた柔軟性。この「伝統的な技術」と「現代的な感性」の融合こそが、オンラインという多様な価値観が交差するOTONOVAの舞台において、唯一無二の武器になるはずです。

「東京でも歌ってみたい」という、シンプルで混じり気のない理由。地方で確固たる実績と地位を築きながら、それを携えてあえて未知の東京という大海原へ飛び込んだ勇気に、深い感銘を覚えます。 アーティスト名である「am1:00」が指す、静寂の中に響く真夜中の空気。彼女の清らかなソプラノボイスは、喧騒の激しい東京の夜において、聴く者の心を浄化する「祈り」のように響くのではないでしょうか。

 am1:00さん、あなたがこれまでの人生で磨き上げてきた「声」は、東京という街でも、そしてオンラインを通じて世界中でも、必ず多くの人を魅了するはずです。 クラシックの舞台で培った気品と、新しい世界に挑むフレッシュな情熱。その両方を併せ持つあなたにしか歌えない歌を、このセミファイナルで見届けるのを楽しみにしています。