素敵なアーティストさんを探していて、高遠波名さんのプロフィールを目にした瞬間、私は思わず自分のスマホを二度見しちゃいました。 「オリジナル曲が300曲くらいあり……」 300曲！？ 私たち高校生が、3年間の学校生活で受ける定期テストの数よりずっと多いし、これまでの人生で書いてきた日記の数より多いかもしれない。2014年からピアノ弾き語りを始めて、10年以上もずっと自分の言葉とメロディを紡ぎ続けてきた波名さんの時間の重みに、まずは圧倒されてしまいました。

波名さんの活動を見ていて、一番「エモい！」って思ったのは、毎月7日に新曲をデジタルリリースし続けていることです。 私たちJKにとって、毎月決まった日に何かが届くのって、大好きな雑誌の発売日や、お気に入りのアニメの更新日みたいで、すごくワクワクする特別なこと。でも、それを「作る側」として何年も続けるのは、想像もできないくらい大変なはずです。コロナ禍でライブができなくなった時も、そこで立ち止まるんじゃなくて「音源制作」という新しい道に力を入れたというエピソードを聞いて、私は自分の進路や勉強の悩みと重ねてしまいました。

「環境が変わっても、自分にできることを見つけて前に進む」。そんな波名さんの強さは、ピアノの弾き語りという、誤魔化しの効かないシンプルなスタイルにそのまま表れている気がします。

公式サイトで聴ける彼女の音楽は、300曲という膨大な経験に裏打ちされているからか、すごく優しくて、でも心の深いところにスッと届く不思議な力があります。悲しいことがあった夜も、ちょっと自分を褒めたい日も、波名さんの曲ならどれか一曲は、今の自分の心にピッタリ重なる「居場所」になってくれる気がするんです。

10年続けてもなお、新しい曲を毎月リリースし、フェスやライブへ精力的に飛び出していく波名さん。そのエネルギーは、私たち若者から見ても本当にキラキラしていて、「大人になるって、こんなに自由でクリエイティブで楽しいことなんだ！」って希望をもらえました。

高遠波名さん、今回のセミファイナルという大きな舞台でも、その300曲の物語を背負った最高の歌声を届けてください。波名さんが大切に届けてくれる「毎月7日のプレゼント」を、もっとたくさんの人に知ってほしい。ファイナルのステージで、波名さんのピアノと歌声が響き渡るのを全力で願っています！ガチで応援しています！