予選C-2ブロックについても、改めてそのラインナップの音楽を深く聴き込んでみました。 やはり、私の印象に最も強く残っているのは、女性ボーカルメタルバンドの「TALL TALE」さんです。

私は普段、メタルというジャンルを積極的に聴く方ではありません...

しかし、TALL TALEさんの音楽は違いました！

確かに、バックの演奏は非常にヘヴィで、音圧も凄まじい。吹奏楽で言えば、金管楽器と打楽器が全員でフォルティッシモを鳴らし続けているような状態です。

普通ならば、ボーカルはその音の波に埋もれてしまいます。

ところが、彼らの音楽では、ボーカルの女性の声が、その轟音の波を突き抜けて、鮮明に耳に届くのです。 これは、単にミキシング（音量調整）の問題だけではないでしょう。彼女の声が持つ「倍音」の豊かさや、声そのものの「芯の強さ」が、楽器の音と周波数帯域で競合しない、特別な響きを持っているのだと推測します。

まるで、大編成のオーケストラをバックに、たった一本のトランペットがソロを吹き切る「協奏曲（コンチェルト）」を聴いているような、スリリングな快感があります。 これこそが、バンドの顔である「フロントマン」としての圧倒的な実力なんでしょうね。

そして、もう一つ特筆すべきは、そのメロディの美しさ！

激しいサウンドの中でも、歌われているメロディライン自体は非常にキャッチーで、日本人の琴線に触れる叙情性を持っています。

だからこそ、メタルというジャンルに馴染みのない若い世代の方々にも、抵抗なく受け入れられるポテンシャルを持っていると感じました。

「激しさ」と「美しさ」が高度にバランスされたTALL TALEさんの音楽。 本番の投票でも、多くの支持を集めるのではないかと予想しております。

行く末を楽しみにしています！！！