あの歌たちが、ついに動き出す
【予選C-3】Movie Grand Prix vol.24
開催日: 2026/05/09
ICHIJUが投票グランプリを制すると、MV制作の権利を獲得できるらしい――いや待ってほしい。
それ、普通に事件である。
なぜならICHIJUの楽曲たち、すでに脳内で映像流れているからである。こちらとしては毎回、歌を聴いているのか人生のドキュメンタリーを見せられているのか分からない状態なのに、そこへ本当に映像が付くとなれば、もう感情の逃げ場がない。
例えば「Life」。
“1mmの前進に大拍手を”なんて流れた瞬間、雨の中を歩く主人公、電車の窓を眺める横顔、夕暮れの踏切――もう勝手にMV始まっている。こちらの脳内制作費はすでに億超えである。
「掟」なんて来た日には危険である。
“どこかで誰かが見ているでしょう”のタイミングで、知らない誰かがそっと背中を押す映像とか流れたらどうするのか。会場全員、「いや泣かせに来てるだろ」と言いながら静かに敗北する未来しか見えない。
さらに「はじめてのラブソング」。
これはもうズルい。手を握る、遠回りする、「美味しいね」と笑う――そんな“何でもない日常”を映像にされたら、人類は恋をしたくなってしまう。責任重大である。
しかし一番面白いのは、ICHIJU本人である。
歌詞はめちゃくちゃ人の心に寄り添うのに、ふとした瞬間に“友達感”が出る。だからMVが完成したとしても、「めちゃくちゃ感動した…」のあとに「いや最後なんかちょっとニヤけたな?」みたいな、感情のジェットコースターになる予感しかしない。
そして何より、このグランプリ。
ただの順位争いではないのである。
ICHIJUの歌って、“頑張れ”じゃなく、“まあ、もうちょい生きてみるか”と思わせてくる。その世界観が映像になったら、きっと今よりもっと多くの人の心に届く。
つまりこれは、MV制作権をかけた戦いというより――
“全国の情緒をさらに揺らしに行くための第一歩”なのである。
というわけで、投票する側も責任重大。
未来の名MVを「古参ぶって語れる権利」が、今ここにかかっているのかもしれない。
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