OTONOVA2026 セミファイナル Fブロック。このステージに、日本のロックシーンの深淵を知る本物の表現者が現れました。1998年、アニメ『浦安鉄筋家族』の主題歌「ナツノマボロシ」で鮮烈なデビューを飾ったSHEEPのフロントマン・鈴木羊さんが率いるスリーピースバンド「モナリザヘイトミー！！」です。

鈴木羊さんといえば、これまでに数々のバンドやソロ活動、さらには映画や舞台の音楽制作まで手掛けてきた、まさに音の職人であり、天性のボーカリストです。そんな彼が、数えきれないほどのキャリアを経て、2023年1月に「スリーピースのグランジバンド」として再び産声を上げた。この事実だけで、ロックファンの胸は熱くならざるを得ません。

「モナリザヘイトミー！！」が鳴らす音は、余計な装飾を削ぎ落とした、剥き出しの感情そのものです。2025年5月に発表された最新デジタルシングル「SLOW DOWN」でも証明されている通り、重厚なグルーヴと、鈴木さんの唯一無二の歌声が交差する瞬間、聴き手は深い没入感へと誘われます。それは、かつて90年代のロックシーンが持っていたヒリつくような緊張感と、酸いも甘いも噛み分けた大人の色気が同居する、彼らにしか到達できない境地です。

これほどの実績を持つベテランが、今なお「新人バンド」のような瑞々しい衝動を持って、OTONOVAというオーディションの舞台に立つ。その姿勢こそが、最高にロックであり、リスペクトを禁じ得ません。オンラインという枠組みであっても、その音の壁は、画面を突き破って私たちの鼓動に直接訴えかけてくることでしょう。

熟練のテクニックに裏打ちされた、破壊的かつ叙情的なサウンド。モナリザヘイトミー！！が見せるステージは、音楽の歴史への敬意と、未来への挑戦が交錯する奇跡の時間になるはずです。

鈴木羊さん、そしてモナリザヘイトミー！！の皆さん。あなたたちが鳴らす「今」の音が、最高にクールであることを、このセミファイナルのステージで証明してください。私たちは、その重厚な一音一音を、全身全霊で受け止め、応援し続けます！！