sonar-u communityのイベントに行って良かったです。

ALLiCAさんのお話を聞く時間はとても印象に残りました。テーマはアグレッシブなバンドが世界にどう届くのか、という内容でしたが、難しい理論の話というより、実際に動き続けている人たちの実感がそのまま伝わってくるような時間だったと感じています。

ALLiCAさんは、ライブをとても大切にしているバンドだということが、言葉の端々から自然と伝わってきました。

たくさん本数を重ねているからこそ見えてくるものや、地方ごとの空気感の違い、同じ曲でも日によって反応が変わることなど、現場に立っている人にしか分からない話が多かったです。特別なことをしているというより、続けることをやめなかった結果が今につながっている、そんな印象を受けました。

また、世界を意識するという言葉も、遠い目標として語られるのではなく、目の前のライブを全力でやる延長線上にあるものとして話されていたのが印象的でした。

大きな場所に立つために何かを変えるというより、自分たちが信じている形を積み重ねていくことが大事だという考え方は、とても現実的で共感できました。

ボーカルの声やライブの勢いについても触れられていましたが、それ以上に心に残ったのは、バンド全体で同じ方向を向いているという空気感です。

勢いがある理由は、派手さだけではなく、迷いながらも止まらずに動いていることにあるのだと思いました。

今回のイベントを通して、アグレッシブという言葉の意味が少し変わった気がします。

ただ激しいだけではなく、続ける力や、自分たちの居場所を探し続ける姿勢そのものが、ALLiCAさんの強さなのだと感じました。

これから先、どんな場所でどんなライブを重ねていくのか、とても楽しみになる時間でした。