今回の【sonar-u community】「世界に刺さるアグレッシブバンドとは!?」は、正直かなり“実践的でためになる”内容でした。その理由は、ALLiCAの話が精神論ではなく、実際に全国を回り、年間100本以上のライブを重ねてきた現場目線で語られていたからです。

特に印象に残ったのは、「世界に刺さるかどうかを考える前に、まず“目の前の一人”に全力で刺さりにいく」という考え方でした。海外や大きな市場を意識すると、どうしても音楽性や表現を広く無難にまとめたくなりますが、ALLiCAは真逆で、「自分たちが本気で鳴らしたい音」「ライブハウスで命を燃やす感覚」を一切薄めないことを大切にしていると語っていました。その結果として、言葉や国境を越えて伝わるものが生まれる、という話には強く納得させられました。

また、Vo魁-KAI-さんの「歌声は技術だけじゃなく、生き方が出る」という言葉も非常に刺さりました。発声やテクニック以前に、自分が何を信じ、何を背負ってステージに立っているのかが、声そのものに乗るという話は、歌う人だけでなく、表現するすべての人に共通する本質だと感じます。だからこそALLiCAの歌は、一度聴いたら離れない力を持っているのだと思いました。

さらに、アグレッシブなライブパフォーマンスについても、「激しく動くこと」が目的ではなく、「今ここで生きている証明をすること」が目的だと語られた点が印象的でした。観客を煽るためではなく、自分たち自身が限界まで本気でいる姿を見せることが、結果としてフロアを動かす。その覚悟が、全国各地で話題を呼んでいる理由なのだと腑に落ちました。

音楽を続けていく上で迷いや不安を感じている人にとって、ALLiCAの言葉はかなり現実的で、背中を押してくれる内容だったと思います。「世界に刺さる」とは何かを、夢物語ではなく、今日のライブから実践できるレベルまで落とし込んでくれた、本当に学びの多い時間でした。ありがとうございました。