「Make a Story～アーティスト戦略会議～『ファンを増やしたい』」に参加し、ゲストのなかちーさんのトークを拝聴しました。

今回のイベントは、アーティスト活動における実践的な視点と、音楽に向き合う心構えの両方を学べる内容で、非常に充実した時間だったと感じています。

なかちーさんは、5歳から音楽に触れ、合唱部での全国大会出場やバンド活動、大学での音楽経験など、長年にわたって音楽と共に歩んできた方です。

そのキャリアの中で、音楽が常に自身の心を支えてきた存在だったというお話は、静かですが強く心に残りました。音楽が「表現」以前に「居場所」であったという言葉からは、楽曲に込められる想いの深さが伝わってきました。

トークでは、「ファンを増やしたい」というテーマに対し、短期的な成果よりも、長く応援してもらえる関係性を築くことの大切さが語られていました。

特に印象的だったのは、SNSでの発信について、流行に寄せるだけではなく、「自分の言葉で、自分の音楽を語ること」を大切にしている点です。TikTokでの活動も、キャッチーさとオリジナリティの両立を意識しながら、日々試行錯誤を重ねていることが伝わってきました。

バンド解散を経験し、ソロとして再スタートを切ったお話からは、環境の変化を受け入れ、自分自身と向き合いながら前に進んできた姿勢が感じられました。今回の戦略会議は、ファンを増やすための方法を学ぶ場であると同時に、「なぜ歌うのか」「誰に届けたいのか」を改めて考える機会だったと思います。なかちーさんの音楽と発信が、これからも多くの人の心に静かに寄り添い続けることを期待しています。