観客の度肝を抜いたのがキャラメルフェザーのステージでした。エレキギターのダイナミックな旋律と、床を鋭く穿つフラメンコシューズのリズムが一体となったパフォーマンスは、まさに五感を揺さぶる未知の体験。ご本人たちは「前衛的で理解が難しい」と仰いますが、あの日会場を満たしていたのは、難解さではなく「次はどんな音が飛び出すのか」という純粋なワクワク感でした。

重厚なギターを弾きこなしながら、自らの足下で打楽器のようなビートを刻むという超人的な表現スタイル。それは単なる奇抜なアイデアではなく、徹底して「見ても聴いても楽しい」を追求した結果辿り着いた、究極のエンターテインメントの形なのだと感じます。初めて彼女たちの音楽に触れる人々が、最初は目を丸くして驚き、やがて魔法にかかったかのように満面の笑顔で手拍子を始める光景は、キャラメルフェザーが掲げる世界中の人を喜ばせたいという真摯な願いが、確実に人々の心に届いている証拠です。

ドイツの世界大会へと繋がるエマージェンザという舞台において、既存のバンド形態に捉われない独自の哲学を貫き通す姿には、確固たる意志と気高いプライドを感じました。彼女たちの奏でる「エレキ×フラメンコ」という唯一無二の言語は、言葉の壁を軽々と越え、世界中のリスナーを熱狂させるポテンシャルを秘めています。あの日代々木のステージで放たれた輝きが、さらに大きな渦となって世界へと広がっていくことを確信しています。常識を塗り替え、笑顔を届ける唯一無二の挑戦を、これからも全力で支持し続けます。最高に刺激的でハッピーな時間を、本当にありがとうございました！