2021年結成という比較的新しいバンドでありながら、音の説得力やステージでの佇まいには、確かな経験と積み重ねが見て取れます。

演奏が始まった瞬間、会場の空気を一気に引き寄せる力がありました。ミクスチャーロックというジャンル特有のエネルギーを持ちながらも、ただ勢いに任せるのではなく、楽曲構成や音のバランスが丁寧に作られている印象です。各パートが役割を理解し、バンドとして一つの方向に向かって音を鳴らしていることが伝わってきました。

特に印象的だったのは、現在の音楽シーンに対する問題意識や挑戦する姿勢が、言葉以上に演奏から感じられた点です。無理に背伸びをすることなく、自分たちの立ち位置を理解したうえで、真正面から勝負している姿勢が好印象でした。こうした姿勢は、聴き手に安心感と信頼感を与えるものだと思います。

東京予選という場においても、焦りや気負いを感じさせず、自分たちの音楽をしっかり届けていたことが印象に残りました。PSYCHO FREAKは、ライブを重ねるごとにさらに深みを増していくバンドだと感じます。今後どのようなステージへと進んでいくのか、長い目で見て応援したくなる存在でした！今後の進化も楽しみにしています！！