シンガーソングライターのツー・ミィは、日本各地を拠点に活動しながら、自らの感性を研ぎ澄ませた作品を届けているアーティストで、淡く切ないメロディーと文学的な言葉選びが特徴で、聴く人の心に静かな余韻を残してくれると感じます。

楽曲には「夏の終わり」「夜」「光と闇」といった情景が多く描かれ、儚さやノスタルジーを漂わせながらも、どこかに美しさと希望が共存しています。2022年にリリースしたフルアルバム『LAST SUMMER』では、石垣島で生まれた「夏の終わりの夜光虫」などを含む13曲を収録し、季節の移ろいと心の機微を繊細に紡ぎ出しました。その後も「Folie à deux」「人生最高の一日を」といった作品を発表し、独自の世界観をさらに深めています。

ツー・ミィの音楽は、単なる悲しみの表現ではなく、孤独や死生観といった重いテーマをも静かに抱きとめ、美しい詩情へと変換する力を持っています。聴く人に寄り添いながら、「生きる」ということの儚さと尊さを同時に感じさせてくれて、

静かな叫びを秘めた歌声と、風景を描くような詞世界。その両方を併せ持つツー・ミィは、これからさらに注目されていくことを期待してます。