舞台の幕が上がる瞬間、自然と目が心愛さんに向かいました。小柄で可愛らしい見た目から想像する以上に、歌声には芯のある力が感じられ、聴く者の心を静かに揺さぶります。

女優を目指しながら音楽に向き合うその姿勢が、歌のひとつひとつに丁寧に現れていて、ステージ全体に柔らかく温かい空気が流れていました。

演奏中の心愛さんは、声の強弱や表情の変化を巧みに使い、曲の世界観を自然に観客へ届けていました。

少しの笑顔や視線の動きにも意味が感じられ、ただ歌を聴かせるのではなく、物語を紡ぐように舞台を使いこなしている印象です。その柔らかさと丁寧さが、観客の心を安心させると同時に、次の音や表現に引き込む力となっていました。

心愛さんの歌声は、透明感がありながらも確かな存在感を持っています。静かなパートでは心にそっと寄り添い、盛り上がる部分では力強く背中を押してくれるような安心感があり、表現のバランスが非常に巧みです。観る側としては、ただ技術の高さに感心するだけでなく、声と表現から伝わる感情や想いを感じ取り、心が温かく満たされる瞬間が何度もありました。

2次予選通過は、心愛さんがこれまで積み重ねてきた努力と表現力の証であり、次のステージへ進むための確かな一歩です。

これからもその歌声と表現で、多くの人に感動と安らぎを届けてくれることでしょう。心愛さん、本当におめでとうございます。次の舞台でのさらなる活躍を、心から楽しみにしています。