素敵な時間でした。
『音楽ラバーのたまりbar vol.10』 presented by パノラマとラボラトリー
開催日: 2025/12/12
イベント全体を通して、音楽が好きな人たちの温度がゆっくりと混ざり合っていくような時間だった。その中で、オダギリミオさんの存在は、静かだけれど確かな重みを持って心に残った。
派手な演出や強い主張が前に出るわけではないのに、不思議と意識が向いてしまう。その理由は、言葉や音の一つひとつに無駄がなく、丁寧に選ばれているからだと感じた。空間の空気を読みながら、自分の表現をそっと差し出すような佇まいが印象的で、聴く側も自然と耳を傾けたくなる。
「音楽ラバーのたまりbar」という場において、オダギリミオさんの表現は、会話の途中でふと差し出される深い一言のようだった。主張しすぎず、でも確実に残る。そんな在り方が、このイベントの空気感ととてもよく馴染んでいたように思う。
他の出演者それぞれにも個性があり、刺激を受ける瞬間は多かったが、その中でもオダギリミオさんは、音楽と向き合う姿勢そのものを見せてくれたように感じた。技巧や派手さではなく、「どう届けたいか」「どうそこに居るか」を大切にしているのが伝わってくる。
このイベントをきっかけに、改めてオダギリミオさんの表現に触れてみたいと思った人は少なくないはずだ。音楽を“語る場”において、言葉以上に雄弁な音楽を鳴らしていた存在だった。
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