「ふぉーかうんと」が気になっています。

ひらがななのも珍しいし、音楽の始まりにある“カウント”をそのまま名前にしている感じがして、「どんな音なんだろう？」と自然に興味がわいたのを覚えています。

そこから曲を聴いてみたら、想像していたよりずっと熱くて、気づいたら最後まで一気に聴いていました。

名古屋を拠点に活動している4ピースロックバンドとのことですが、まず印象に残ったのはボーカルの声です。とにかく力強くて、気持ちがまっすぐ伝わってきます。

うまく言葉にできないけれど、「今この瞬間をちゃんと歌っている」感じがして、聴いている側も自然と前を向ける気がしました。テクニックがどうこうより、気持ちで押してくる歌は、学生の自分にはすごく刺さります。

ギターのフレーズも印象的で、曲の途中で「ここ好きだな」と思うポイントが何度もありました。特にリフが耳に残りやすくて、聴き終わったあとも頭の中で流れてきます。

授業の合間や帰り道に思い出してしまうような音って、実はなかなか出会えないと思います。

「曲が始まる前の4つのカウントからワクワクしてほしい」というバンドの言葉も、聴いていてすごく納得できました。

ただ演奏が始まるだけじゃなくて、その前の一瞬から「これから何が来るんだろう」と思わせてくれる空気があります。

ライブだったら、そのカウントを聞いただけでテンションが上がりそうだなと想像できました。

まだまだ伸びていく途中のバンドだと思いますが、だからこそ今の勢いがとても大事に感じます。完成されすぎていない分、これからどう変わっていくのかを見ていたくなるし、「今応援したい」と思わせてくれる存在です。

セミファイナルまで進んだのも、こうやって一人ずつ心をつかんできた結果なんだと思います。

私から見て、ふぉーかうんとは「かっこつけすぎていないロック」を鳴らしているバンドです。

気負わず聴けて、でもちゃんと熱い。これからもっと多くの人に見つかってほしいし、次のカウントが鳴る瞬間を楽しみにしています。セミファイナル、応援しています。