Schemaさん、2次予選通過おめでとうございます。
宇都宮発の低予算宅録型3ピースロックポップバンドという肩書きを見たとき、正直なところ「どんな音なんだろう」と興味本位で情報を追いました。でも、その先に感じたのは、予算や環境といった制約を言い訳にしない、音楽への真っ直ぐな姿勢でした。

宅録というスタイルは、今では珍しくありませんが、Schemaさんの場合は「環境に合わせて妥協した結果」ではなく、「自分たちの表現に最適な場所を選んでいる」という印象があります。音の輪郭がはっきりしていて、ロックの芯はしっかり残しながらも、ポップとしての聴きやすさも忘れていない。そのバランス感覚は、簡単に作れるものではないと思います。

宇都宮を拠点にしながら、下北沢やみなとみらいといった音楽の空気が濃い場所でライブを重ねている点にも、着実な歩みを感じます。派手な話題づくりよりも、実際に足を運び、音を鳴らし、少しずつ輪を広げていく。その積み重ねが、今回の2次予選突破につながっているのではないでしょうか。

3ピースという編成だからこそ、一音一音に責任があり、演奏も歌も逃げ場がありません。その緊張感が、Schemaさんの音楽をより誠実なものにしているように感じます。
次のステージでは、さらに多くの人の耳に届くはずです。これからどんな景色を見せてくれるのか、楽しみにしています。