「4年生部門 全国決勝」という言葉の重みを、これほどまでに痛感した一日はありません。コロシアムリーグの幕が上がった瞬間から、会場は単なるコンテストの枠を超えた、圧倒的な熱気とどこか切ない空気に包まれていました。
大学生活の多くをアカペラに捧げ、コロナ禍や環境の変化を乗り越えてきた彼らにとって、このステージは4年間の集大成。一音目が放たれた瞬間、積み重ねてきた練習の時間が結晶となって弾けるようでした。完璧に調和したハーモニーはもちろんですが、それ以上に心に響いたのは、メンバー同士が交わす視線や、一秒でも長くこのメンバーで歌っていたいという「執念」に近い想いです。
各バンド、持ち時間はわずか数分。しかし、その短い時間の中に、これまでの苦楽や感謝、そして未来への決意がすべて凝縮されていました。特に後半のステージでは、感極まる観客の姿も多く見られ、会場全体が彼らの歌声に抱かれているような不思議な一体感がありました。
「これで終わり」ではなく「ここから始まる」のだと、彼らの歌声は教えてくれました。順位という形での評価はつきますが、このコロシアムリーグという最高の舞台で、自分たちの音楽を証明しきったすべての4年生に、心からの拍手を送りたいです。感動をありがとう。皆様の歌声は、私たちの心に深く刻まれました。これからの新しい歩みが、このステージのように輝かしいものであることを願って止みません。