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届いてほしい

明治安田ホール【東京】 水鏡

【4年生部門 全国決勝】Acappella Grand Slam コロシアムリーグ

開催日: 2025/12/13

 水鏡さんのステージを聴いていると、時間の進み方が少し変わったように感じました。音が始まった瞬間に空気が整い、会場全体が一つの静かな場所になったような感覚がありました。自然と耳も気持ちも音に向いていくのが印象的でした。


この大会は全国決勝ということもあり、どのグループも完成度が高く、緊張感のある空間でした。その中で水鏡さんは、無理に力を入れることなく、音の流れを大切にしているように見えました。


聴いている側も落ち着いて受け取ることができました。


バラードを中心とした構成は、感情を大きく揺さぶるというより、心の奥に静かに届くタイプのものだと感じました。


声が重なる場面では、それぞれが前に出すぎず、しかし埋もれることもなく、全体として一つの景色を作っていました。音が重なったあとに訪れる余韻が長く残り、次の音を待つ時間さえも大切に思えました。


 



全国決勝という舞台では、水鏡さんの演奏からは今この音を届けるという意識が強く伝わってきました。聴き手を驚かせるためではなく、そっと寄り添うための音楽という印象があり、だからこそ最後まで集中して聴くことができたのだと思います。



これまでの積み重ねがあるからこそ出せる落ち着きや安定感も感じられました。長く活動してきたからこその呼吸の合い方や、声の重ね方に迷いがなく、自然に流れていく演奏でした。特別なことをしているように見えないのに、しっかりと心に残るところが水鏡さんの強さだと思います。


同じ全国決勝の舞台に立つ他のグループも素晴らしかったですが、水鏡さんは、はっきりと違う存在感を放っていました。演奏が終わったあとも、耳の奥に音が残り続けていて、気づくとまた思い返してしまう、そんなステージでした。


この大会での経験が、これからの活動にどうつながっていくのか、とても楽しみです。


 


水鏡さんの音楽は、大きな場所でも小さな場所でも、その空間を大切にしてくれる力があると感じました。今後も、その変わらない姿勢で、多くの人の心に静かに届いていくことを期待しています。


 

投稿者

toshie☆

2025/12/18 08:16

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