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ONLINE 小川 泉

【予選1st 第17ブロックA】OTONOVA2026(オンライン)

開催日: 2025/11/22

OTONOVAの予選第17ブロックAを視聴し、各アーティストのパフォーマンス特性と市場におけるポジショニングについて分析いたしました。
本ブロックは、非常にテクニカルな演奏技術を持ったアーティストが多く、現代のインディーズシーンにおける技術レベルの高さを再認識させられる内容でした。


まず注目すべきは、「小川泉」さんです。
プロフィールを確認したところ15歳とのことですが、その年齢というバイアスを抜きにしても、ベーシストとしての技術は非常に高い水準にあります。
特にスラップ奏法におけるリズムの安定感と、ボーカルを兼任しながらの演奏能力は特筆すべき点です。
「Sony Music the LESSON plus」のご出身とのことで、基礎的なトレーニングがしっかりと積まれていることが窺えます。
15歳という若さは、マーケティングにおいて強力なフックとなりますが、それ以上に実力が伴っている点が、今後の成長を期待させる最大の要因であると評価しました。


次に、インストゥルメンタルバンドの「WaiqU」さんについて考察します。
ボーカル不在の楽曲でコンテストに挑むことは、一般層への訴求という点でハードルが高い戦略ですが、彼らはそのハンデを圧倒的な演奏力でカバーしています。
ドラムが二人いるかのような厚みのあるリズムセクションと、変拍子を取り入れた複雑な楽曲構成は、マス向けというよりは、コアな音楽ファンや楽器演奏者層に強く刺さるアプローチです。
言葉によるメッセージがない分、サウンドそのものの強度が問われますが、ギターの音作りやアンサンブルの密度において、十分にその基準を満たしていると感じました。


「Noi」さんに関しては、2000年代以降の日本のロックシーン(特に9mm Parabellum Bullet等)の文脈を汲んだ、疾走感と哀愁を兼ね備えたスタイルです。
「美しいネガティブさ」というコンセプトは、現代の若年層が抱える閉塞感と共鳴しやすく、歌詞の世界観とサウンドが合致すれば、固定ファンを獲得しやすいジャンルと言えます。高音域のボーカルの伸びも良く、バンドサウンドの中での抜け感も良好でした。


総じて、各アーティストが自身の強みを理解し、ターゲット層に向けた適切なパフォーマンスを展開している、レベルの高いブロックであったと分析します。

投稿者

masaoto

2025/11/26 19:51

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