OTONOVA二次予選通過、本当におめでとうございます。
15歳という年齢でありながら、小川泉さんがこれまで積み重ねてきた音楽の歩みと、今この瞬間に鳴らしている表現の深さが、確かに評価された結果だと強く感じています。

生まれたときから70年代〜2010年代までの洋楽を中心に、邦楽を含む幅広い音楽に触れて育ってきたという音楽的背景は、泉さんの楽曲やステージに自然と滲み出ていて、「若さ」だけでは語れない説得力を生んでいます。

12歳までミュージカル子役として活動されていた経験も、現在のベースボーカルとしての表現力にしっかりと繋がっているように思います。

歌うこと、演じること、物語を伝えること。そのすべてを体で覚えてきたからこそ、関西のライブハウスでベースを抱えて歌う姿には、年齢を超えた存在感があります。

無所属でありながら、自分の音楽を信じて立ち続けている姿勢そのものが、OTONOVAという場においても大きな魅力として伝わったのではないでしょうか。今年7月にリリースされたオリジナル5曲入りCD『じゆうちょう』が、レコ発ライブ完売という形で成功を収めたことも、本当に素晴らしい出来事です。

タイトル通り、泉さん自身の「今」がそのまま詰め込まれた作品であり、それを直接受け取りたい人が確実に存在しているという事実は、これから先の音楽人生において大きな支えになると思います。
さらに、小学4年生から続けてきたDTMによる作曲活動では、アニメーション映画の音楽制作や劇団への楽曲提供、子ども向けショーのナレーションや歌の収録など、活動の幅を着実に広げてきました。SONY MUSIC the LESSON plus 2期生として学び、くるめジュニア音楽祭で奨励賞を受賞している実績も含め、泉さんはすでに「未来の可能性」ではなく、「今、確かに進化している表現者」だと感じます。
OTONOVA二次予選通過は、ゴールではなく、次の景色へ進むための大切な通過点。これからどんな音を鳴らし、どんな言葉を紡いでいくのか、心から楽しみにしています。改めて、本当におめでとうございます。