当方、沖縄県中部で育ちました。アメリカ文化が非常に強く、道行くウーハーを積んだYナンバーの車や建物の中から毎日HIPHOPが流れていて、フードを被った若い外国人の方々が、道端で談笑をしながら瓶ビールを飲みつつ、ノリノリで音楽を楽しんでいるような地域でした。

やまだぷりんさんの楽曲をお聴きし、日本語の楽曲でこの雰囲気が出せるのはすごい……！と感動しました。どうしてもラップって言語発音の影響を凄く受けてしまう側面があるので、かなり繊細なものかと存じます。配信で知り合った友人の紹介を受け楽曲をお聴きしたとき、音の作り方があのとき故郷で聴いていたサウンドに凄く近くて大変驚きました。日々の音楽に対する研鑽、研究の賜物であろうと、震えました。

加えて、引き込まれるのはそのリリックです。誰しもが抱える日常の苦悩、人生のどこかで喰らう辛い思い出、そのような心の中の悲しいもの、悔しいものをバネに、高らかに跳ねていくんだという強い気持ちを感じます。フラッシュバックや反芻思考で私自身苦しむことが多いので、ダークな気持ちになってもダークなままでいいんだ、辛い思い出を無理に忘れ去ろうとせずに、そのまま頑張ろうと前を向かせてくれるリリックだと感じます。

あと、ラッパーとして当たり前だろうと言われてしまえばそれまでなのですが、本当に韻の踏み方が気持ちいい！言葉遊びやラップの技法なども、好きでよく調べたりするクチなのでこれは大好物です！

ちゃんと本場のHIPHOP、歴史を研究された音であるにもかかわらず、きちんとリリックで「和」を感じる。これは卓越した技法であると感じています！

駄文にて失礼いたしました。素敵な音楽をありがとうございます、応援しています！